『ねぇねぇ?周りにいる男子とは
どういうご関係?』
『やっぱりいつ見ても可愛い。』
『ねぇ連絡先は?』
『お名前は?』
『彼氏できたことあるの?』
『初めては全部俺がいいな〜…勿論あっち系のことも。』
『この綺麗な唇に俺のを重ねられるのが待ち遠しいよ。』
こんな調子で入学式が終わってからも凄く話しかけれる。
「この子達は今日知り合った友達です。」
『ふーん。1人ずつ自己紹介お願いできるかな?』
「下の名前だけでいいですか?」
『うんいいよ。』
「駿也、陸翔、はやと、らいと、玲於、輝人、遥人です。」
「「「「「「「よろしくお願いしまーす!!」」」」」」」
『ところでみんな。サッカー部入らない?』
高橋「みんなサッカー部入る予定っした。」
『おぉ!!俺サッカー部!よろしく!!
あなたちゃんは俺専用マネージャーね♡』
「…はい?」
この先輩といると気が狂いそうになる。
どこまでも甘くてあまぁぁぁぁい!!!と突っ込みたくなるくらい。
学校の王子様みたいな存在なんだろうな。
世間で言う某男アイドル事務所的な。
『ね?いいでしょ?
俺的には凄くいいと思うな。
俺がサッカーしてる姿をあなたちゃんに見てもらえるし
あなたちゃんに見て貰えたら俺もっと頑張れちゃうし…それに…』
などそんな甘い言葉をずらずらとざっと15分くらい話された。
でも私は陸上部に入りたいんですが…。
意外と…得意…なはずなんです。
「…私陸上部入りたいんです。」
『えぇぇぇ〜…勝利と一緒とか許さないからっ!!』
「いや先輩に許すとか許さないとか決める権利あります?!」
『ある!!将来の俺のhoneyなんだから!!!』
「いや意味わかりません!!!」
佐原「まぁまぁ。サッカー部だって走れるし。
マネージャー結構忙しいみたいだからさ?
やってあげよ?」
「でも〜…!!!」
『そうだぞあなたちゃん!!!
サッカー部マネージャー一人もいないんだぞ!!』
橋口「え。なぜに。」
『全員顔目当て。
ろくに仕事してくんないんだよね。
俺ほんと怒だよ。』
なんて言いながらほっぺをぷくっと膨らませる先輩。
いや子犬ですか???
前世子犬???
もしかしてまだ子犬残ってます??←
「…じゃあ体験してからってことで。」
『ありがとう姫っ!!!!
俺嬉しいっ!!!!』
まだ本当にやるとは決まってないのに
「やったー!!」「あなたちゃんがマネージャー…♡」
「俺あなたちゃんに見られちゃって照れちゃうかもっ…/////」
とか喜びが前面に出てる先輩…
『あなたちゃん大好きっ!!!!!ギュッ』
「うわっ!!先輩!!!!」
先輩…会って早々こんなことできるの先輩くらいです…。
(入学式。先輩に一目惚れされました)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!