第10話

れおsids
2,844
2018/02/28 11:15
俺が、まだ小さい頃



もう、あなたと、出会っていた






結構中も良くて
あなた(チビ)
ねぇねぇ玲於くん見て見て〜
玲於(チビ)
あ!そこ、のぼったらだめなんだぁ!
玲於(チビ)
母ちゃんに言ってやろ!
あなた(チビ)
いやだぁぁ!
あなた(チビ)
いわないでぇ!
玲於(チビ)
じゃあおりろ!
あなた(チビ)
はぁい
玲於(チビ)
あっち行ってみよ!
あなた(チビ)
うん!
でも、すぐ転んで
あなた(チビ)
いだいよー!うぁぁん!
すぐ泣いて


玲於(チビ)
泣いてると、おばけが来るんだぞぉ!
あなた(チビ)
うぁぁぁぁぁぁぁん!
玲於(チビ)
うるっさ!しょうがない
玲於(チビ)
ん、
あなた(チビ)
おんぶちてくれるの?
玲於(チビ)
あなた(チビ)
ありがとぅ!!
そう言うとすぐ、笑顔になって




でも、ある日







あいつの母ちゃんが病気になったって聞いて






俺は一人で病院に言ったら






お母さん
あら、玲於くんきてくれたの?
玲於(チビ)
う、うん
お母さん
いつも、あなたと仲良くしてくれてありがとね
玲於(チビ)
全然!
お母さん
私は、余命がもうないの
だから、玲於くん、おばちゃんと、お約束してくれる?
玲於(チビ)
うん!
お母さん
あなたを、あなたの、いとこの両親に預けようと思うの
玲於(チビ)
お母さん
きっと、あの人たちは自分の子供しか愛せなくて、なにするかわからないの
玲於(チビ)
う、うん
お母さん
でも、なにがあっても、あの人たちに近づいちゃダメ
お母さん
だから、あなたが大人になったら助けてあげて
玲於(チビ)
なッ、なんで大人になってからなんだよ!
お母さん
だって、まだ子供でしょ?
一人であの家に行ったら玲於くんまで被害を受けちゃう
お母さん
大人になったら、十分力がついてると思うから
玲於(チビ)
じゃあ、そのいとこの両親に預けなきゃいいじゃんかよ!
玲於(チビ)
もう、意味わかんねーよ
お母さん
でも、もう頼る人がいないの!
近くに児童養護施設もない
お母さん
わかった?
お母さん
だから、あなたは大人になったらあなたを助けてあげて
お母さん
隣の家だから、声とかも聞こえるだろうけど、我慢して
玲於(チビ)
わかった!俺あなた約束守る!
そうして、後日





あなたの母ちゃんは息をひきとった




すごい泣いていた
あなた(チビ)
お母さん?ッ…やだよ!
あなた(チビ)
ッ…
うぇぇぇん!


俺は、そっと見つめていた
あなた(チビ)
玲於くん?
玲於(チビ)
泣いてんじゃねーよ!
あなた(チビ)
だってッ…おがぁざんが!


小さな体で、俺に抱きついてきた
玲於(チビ)
あなた!?
あなた(チビ)
お母さんにもう会えないよー!
うぇぇん!
玲於(チビ)
お、俺が
玲於(チビ)
助ける…
里親
ちゃん?行こうか…
あなた(チビ)
いや!玲於といる!
里親
わがまま言うんじゃない!
玲於(チビ)
ッ…
俺は止めようと思ったが、約束は破れなかった









それからというもの




毎日のように、悲鳴や、泣き声が聞こえてきた






もう笑顔のあいつは見られないのか








俺は、母さんにも相談しなかった









母さんや父さんも、虐待されてることを気づかず






本当に苦しかった





でも、とうとう、助けれる日がくる









そこで、やっと、出会えた








すごく綺麗になってて、ちょっと大人っぽくて






まるで、昔のあいつじゃないみたいで






でも、泣き虫なのは変わらなかった








もう一生離したくない、、、







心のそこからそう思ったんだ

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