第3話

卒業式事件
412
2020/08/02 21:38
坂田side
今日は俺の卒業式!!!!
志麻くんも来てくれるんや!
生徒会長の言葉、成功させんと!
『え〜続きまして、生徒会長の挨拶です。坂田優さんよろしくお願いします。』
坂田 優
坂田 優
は…はい!!!!
坂田 優
坂田 優
え〜まずは3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。三年間はあっという間でしたが…
順調に読み終え、一例してから、志麻くんを目で探す。
坂田 優
坂田 優
(あ、志麻くんや…!!!!)
体育館の隅の方で立ってる志麻くんを見つけニコッと微笑む。志麻くんが顔を上げ、ニコッと微笑む。
だが、俺は違和感を覚えた。
いつもの彼の笑顔じゃないんだ。
青い顔して、苦笑いしてる感じ。
どうしたんだろうと、俺はステージから降りて、こっそり志麻くんの元へ向かう。
坂田 優
坂田 優
志麻く…
志麻くんは俯いたまま服を握りしめて、涙を堪えていた。
後ろの男が志麻くんに痴漢してたんや。
ついに志麻くんは耐えられなくなったのか、体育館から出ていった。
男も後をついて行く。
なにか…起こりそうやな…
俺もこっそり後をついて行った。
〜トイレ〜
男と志麻くんはこの中に入っていった。
聞き耳をたててると、なにか聞こえた。
普通は出すことのない、卑猥な声。
『んんッ…♡んんんんッ!!!!』
『黙ってろって』
なにか起きてるのは明らかだ。
俺はあえて音を立ててドアを開けた。
ガタン!
痴漢
痴漢
チッ人が入ってきたか…黙ってろよ(小声)
坂田 優
坂田 優
(…どこから聞こえるんだ?)
俺はトイレをする振りをした後、ドアを開け、音を出して閉めた。
痴漢
痴漢
よし、行ったな。
さぁ続きしようか。
月崎 志麻
月崎 志麻
ンンンっ!!!!んんんんんっ!
痴漢
痴漢
黙れって。はーいイれマース
月崎 志麻
月崎 志麻
んんん…
ここや。
バーン!!!!
痴漢
痴漢
なっ…お前…出てったんじゃ…
コイツはどうでもいい。志麻くんだ。
志麻くんは、口をタオルで猿ぐつわされてて、両手は後ろ手に縛られていた。
坂田 優
坂田 優
志麻くん…!!!!
俺が急いで猿ぐつわを外して志麻くんを抱きしめる。
月崎 志麻
月崎 志麻
坂田さ…
坂田 優
坂田 優
大丈夫か!?怪我…ないか!?
月崎 志麻
月崎 志麻
うん。大丈夫です…
坂田 優
坂田 優
よかったぁ…
あ、お前…
痴漢
痴漢
ひっ…
坂田 優
坂田 優
ぶち殺す。
その後警察に連行。
坂田 優
坂田 優
ほんとに…大丈夫やった?
どこも…痛いところないか?
月崎 志麻
月崎 志麻
うん。ヤられる前だったし。坂田さん来て助かりました。
坂田 優
坂田 優
志麻くん…
月崎 志麻
月崎 志麻
ただ、ここ舐められましたね
そう言って首を指さす志麻くん。
坂田 優
坂田 優
(汚いなぁ)
俺は少し首を傾け、志麻くんの首を舐める。
月崎 志麻
月崎 志麻
(んっ…)
坂田 優
坂田 優
綺麗になったで!
月崎 志麻
月崎 志麻
あ…ありがとう
志麻くん。顔赤いなぁ。

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