第26話

『 border line 』J×🍇
724
2019/06/12 21:33
『僕君〜border line〜』


*1*




高「なぁなぁ 〇〇?今日な?裕翔がな?」




せっせと忙しく夕飯を作ってる私に、側のテーブルに着いて、スマホ片手に声を掛けてくる雄也。




私の方はと言うと…




またいつもの、大好きなメンバーの話しが始まったよww




と、ちょっと上の空に「ふ〜ん」と相打ち。






高「でな?明日で。って事になったんだけど、、イイ?」




なんとな〜〜くで聞いていた私は、、、
「ふ〜ん」と、また同じ返事をした。








*2*




カチッ!、、カチッ!




〇「えっ、、ちょ、雄也!!!何すんのよっ!鍋の火止めないでよ!!!」




雄也の いきなりの行動に私はプチギレし、頰を膨らませた。




高「〇〇はさぁ……裕翔の事、どう思ってるの?」

〇「は、はぁ??、てか、〇〇って呼ばないでよ!」

高「裕翔、明日ウチに来たいって。、姉ちゃんの事、狙ってるみたいなんだけど?」




目の前に立つ雄也は、幼かった あの頃とは違って…

私を見おろす角度だし、たくましさが際立って…/



私は本能的に、ほんの少し、後ろに距離を置いていた。




〇「そ//、そんな事ないでしょぉ?、、裕翔くんが私みたいなの//、、」




確かに…


こないだ、雄也に会いに楽屋へ行った時も、裕翔くんから たくさん話し掛けてくれて、

でも、連絡先交換する寸前で、雄也に連れ出されて…




*3*




高「〇〇はそう思ってても、男は違うんだよ!」

〇「ッ//!!!」







ちょっと強目に発した雄也の言葉は…


怒りを含んでいた。






なのに…






フワンっと包まれるように優しく…






繊細に私を抱き寄せた。









〇「っ///、、、ゆう、や?……//」










怖いくらいの言葉の後とは思えないくらい…











高「、、、俺もう…














__________限界…」







その言葉は弱々しく…

抱きしめられた私の身体の、奥底に沁み入るように響いてきた。









高「だから、、、











__________もう……姉弟やめよ?」





*4*





血は繋がっていない。



そんな私たちに、
ボーダーラインを乗り越えるタイミングが、、









来たんだ…









高「〇〇を………裕翔に取られたくない…」






言葉と同時に、グッと抱き寄せられる。



その弱々しい声とのギャップに、キュンっと胸が鳴った…








〇「っ、もぉっ//、、辛かったんだから//!」








_____


高「皆んなに紹介するね、、、俺の……姉ちゃん…」

_____




大好きなメンバーに、姉として紹介された時には、、、

ホント泣くのを必死で我慢していたんだ…





でも今…


雄也の背中に回した掌は…



想いの丈のようにギュッ!っと掴んで離れなかった。





*5*

高「明日、裕翔に話すよ。」

〇「もう、“ 俺の姉ちゃん ” って紹介しない?w」

高「おん!み〜〜んなに、“ 俺の彼女だ ”って言いふらすわ!」

〇「ふふっw そんな勇気が要ること、雄也に出来るのかなぁ〜??ww」

高「お!言ったなぁ!、勇気ありまくりだっつーの!」

〇「ウソだぁ〜強がりぃ〜w 雄也は小さい頃からそうなんだからぁww」




私の その言葉を聞いた雄也は、ムッとした表情をした。




〇「ぁ…怒った?」


上目遣いで、雄也を伺うと…



一瞬。

本当に、ほんの一瞬だけ…

雄也は『ニヤッ』とした後…







そっと、優しく唇に触れたと思ったら…





高「もう__________解禁、、だろ?」






と、強引に 全てをねじ込まれ//






最後のボーダーラインまでも…









越えていった///




≡ fin. ≡

プリ小説オーディオドラマ