第32話

『both incorrect』J🌲①
330
2020/04/04 06:48
 •*¨*•.¸¸☆*・゚P.S圭人  Happybirthday!!! •*¨*•.¸¸☆*・゚














年に一度のこの日。





僕はまた…









あなた
 私、りょーすけと 
付き合うことになったの!!





嘘を吐かれる…





圭人
 はいはい… 
あなた
 何その反応~! 
あなた
 ねっ!涼介だよっ?
あの学校イチのイケメンくんだよぉ?
あなた
 私、スゴくない? 




どうしてそんな嘘に付き合わなきゃならないんだよ…





それも、朝イチから… ダル…








そう思いながらも、


キラキラとした瞳で話をする あなたが、


可愛いと思ってしまう僕。








はぁぁぁぁ~~~~っ…








僕の気持ち伝えたら、


こんな嘘つかなくなるのかな…?













年に一度のこの日…


朝イチから聞きたいのは、


君の嘘じゃなくて…






















"お誕生日おめでとう" なんだけどな…




































































































_______





涼介
 あなた~ 
あなた
 えっ// 、、 りょ、涼介っ///  





まだ、放課後のチャイムが鳴り止まないくらいなのに…





あなた
 こ、こんなとこまで どうしたの//? 
涼介
 嬉しくて、待てなかった♡ 
あなた
 ッ/// 



教室まで迎えに来た涼介。






男の僕が思うのもなんだけど…


そんな風に言われたら、誰だってイチ殺だ…






現に、クラスの他の女子たちまでも、


目が♡になってる












こんな茶番、いつまで続けるんだ…








僕は、蒸し返りそうな気持ちを抑えて、



冷静に、あなたのエイプリルフールを終わらせようと思った。







圭人
 あなた、帰るよ…? 
あなた
 えっ? 
今日から涼介と帰るって
言ったじゃん、
圭人
 ッ、、 は? 
あなた
 今朝 言ったのに~ 
聞いてなかったのぉ!!プンプンダヨ!!






あなたは いつもそうやって怒るけど…



僕、、、ちゃんと聞いてるよ…?








あなたの言葉なら、



全部受け止めてあげたいから…







でも、今日は…



今日だけは…







そんな茶番はとっとと辞めて、



僕のワガママを聞いて欲しいんだよ…










圭人
 今日、なんの日? 
あなた
 えっ、、と… エイプリルフール… 
圭人
 違う… 僕の誕生日! 
あなた
 あ~、、ぅん… 
、、、そ、だったね…






そ、だったね…って、おいっ!!!



忘れてたとかなのっ??







涼介
 ごめん、もしかして約束あった? 
あなた
 えっ、、圭人と? 
あなた
 ナイナイナイナイッ!!! 






約束…






圭人
 もういいだろ? 帰ろ? 




こんな嘘、いつまでも付き合えないよ…



あなた
 だからぁ、涼介と帰るから… 
あなた
 誕生日はまた今度! 
皆でお祝いしてあげるから!ね!





皆で…?


そんなコト、、、望んでるわけじゃない…








僕はただ、


あなたの隣に居たいだけ…







誕生日なんだからかな…


そんな想いが、、、余計に強くなる…










圭人
 もうエイプリルフールは
終わりにして… 早く帰ろうよ…
あなた
 ッ!! え、、エイプリル…ふ、る… 
圭人
 付き合ってるなんて、
どうせ嘘なんだろ?
圭人
 分かってるよ… 
あなた
 えっ… 




ひきつる あなたの顔。






バレバレな嘘をついといて、


そんなリアルな顔ができるのかw


案外、女優なんだww









なんて、、、余裕こいてた…


バカな僕は…








涼介
 嘘、、なんかじゃないから… 
圭人
 … へっ? 
涼介
 圭人が なかなか動かないから… 
涼介
 俺から先に告らせてもらった、
圭人
 っえ! 
あなた
 んは?は? 、、 どゆこと? 
涼介
 ふっw  なんでも~ 
涼介
 ほら あなた、帰ろっ!w 
あなた
 え、あ、、、うん… 






人生最大の衝撃的事実を突きつけられた…








うそ… だろ……?












あなたは慌ててカバンを持ち、


涼介を追いかけた。



あなた
 じゃぁね… 









なんだか後ろめたそうに言う「 じゃぁね… 」が、







僕の中に、悲しく残った…

















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