第19話

救世主は
124
2020/03/16 17:11
長門響
長門響
ごほっ、ごほっ
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
THE!風邪!だね!
長門響
長門響
うるさ…ごほっごほっ
新門紅丸
新門紅丸
熱はあんのか
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
ばっちり38!
長門暁
長門暁
はしゃぎすぎね…( ̄▽ ̄;)
長門響
長門響
うぅ…。
陸奥深雪
陸奥深雪
お疲れ様なのでzzz…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
寝方がすごく斬新
長門響
長門響
風邪移るよあんたら…
陸奥吹雪
陸奥吹雪
自分の心配しろ?
長門響
長門響
感染拡大が一番嫌なのよ…。
長門暁
長門暁
じゃあ、私達買い物行ってくるわ。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
紅丸は留守番!だけど手は出すなよ!
新門紅丸
新門紅丸
出さねぇよ…💢
長門暁
長門暁
逆に響が出したりして…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
…逃げよう!!
新門紅丸
新門紅丸
おい待て
長門響
長門響
…。
新門紅丸
新門紅丸
なんで毎度こうなるんだか…
ぶつぶつ言いながら、どかっと座って、面倒を見てくれる。
長門響
長門響
嫌なら見なければ良かったのに…
新門紅丸
新門紅丸
あ?んな訳にもいかねぇだろ馬鹿
面倒は見ているが機嫌はすっごく悪い鬼の形相とはこの事か
長門響
長門響
…昔も、そう言って見てくれた
長門響
長門響
ありがとう…。
そう言って、彼女は笑った。
いつもとは違う、彼女自身の笑顔
新門紅丸
新門紅丸
…おう。












スパァン
陸奥吹雪
陸奥吹雪
手出してないな!!よし!
新門紅丸
新門紅丸
静かにしろ、今寝た所だ
長門暁
長門暁
あらあら、昔から面倒見いいわねぇ
新門紅丸
新門紅丸
昔からテメェらが任せてるんだろうが…。
長門暁
長門暁
響ー、さくらんぼいるー?
長門響
長門響
……………………………………………………いう……
長門暁
長門暁
いるみたいだから、さくらんぼ洗いましょうか


こと
器をおく。
響はさくらんぼを手に取ると、じぃっとさくらんぼを見つめてから、次は紅丸を見始めた。
長門響
長門響
……食べられない…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
ぶふっw
長門暁
長門暁
ど、どうして…?w
新門紅丸
新門紅丸
(なんでこいつら笑ってんだ…?)
長門響
長門響
紅くんの、目、みたいで、食べられない…。
長門暁
長門暁
昔もそう言って紅丸君の前では食べなかったのよ…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
紅が促したら食べるんじゃないか?
新門紅丸
新門紅丸
なんで俺が…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
あたし達がやっても食べないと思うぞ
新門紅丸
新門紅丸
…はぁ…。
ため息をついて、さくらんぼの一つをつまむ。
新門紅丸
新門紅丸
ほら、食え
長門響
長門響
………モグ……モグ…
長門暁
長門暁
これはもう天性の才能かもしれないわ
陸奥吹雪
陸奥吹雪
その才能いかせ(?)
新門紅丸
新門紅丸
何にいかせってんだよ…。
長門響
長門響
……モグ…
新門紅丸
新門紅丸
種は食べるなよ
長門響
長門響
…ティッシュ
新門紅丸
新門紅丸
食べようとしてたのか…。
長門暁
長門暁
こうして響の奇行を未然に抑える才能(?)
新門紅丸
新門紅丸
何言ってんだ
長門暁
長門暁
あ、私そろそろいかないと…
陸奥吹雪
陸奥吹雪
あたしも深雪の薬貰いにいかないと
新門紅丸
新門紅丸
お前らなぁ…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
手出すなよ!笑笑
新門紅丸
新門紅丸
出さねぇっつってんだろ💢
新門紅丸
新門紅丸
…ッチ、ったく、俺をなんだと思ってやがる…。
長門響
長門響
すー…すー…
新門紅丸
新門紅丸
……寝てる時は可愛いのによ…、起きたら憎たらしい…。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
あら心外
新門紅丸
新門紅丸
居たのかよ!
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
しーっ!響起きちゃうよ?
新門紅丸
新門紅丸
いっそのことお前に任せていいか…?
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
…今、何処にも行っちゃダメじゃないかなぁ
新門紅丸
新門紅丸
どういうこt……っ!?
つうと、響の頬に涙が伝う
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
響にとって、紅丸は救世主なんだよ。ヒーローみたいな存在。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
いつの時代も、響を助けられるのは紅丸だけなんだよ、きっと。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
お二人の時間を邪魔しないよう、私はお仕事に行ってくるよー
新門紅丸
新門紅丸
え、おい待t
言い終わるか終わらないかのところで、クローンはいなくなった
新門紅丸
新門紅丸
…はぁ…。
゚・*:.。✡*:゚・♡゚・*:.。✡*:゚・♡゚・*:.。✡*:゚・♡゚・*:.。✡*:゚・
長門響
長門響
…ん…
目の前が、暗い。
昔から、暗いのは苦手だった。
暗いと、あの事故現場みたいに真っ暗だから
思い出したくない
だけど、この暗いのは、なんだか、落ち着く…。
長門響
長門響
………紅くん…。
彼女は、匂いで分かった。
彼が今隣で寝てくれているんだろうと
昔だって隣合わせで寝たことはあったし、別に苦でもなかった。
それどころか、彼女は安心感まで抱いている。
それほど、大事な人なんだろう。
これが恋情だとは、彼女は理解できない。
きゅ…。

少しだけ、力を強めて眠りにつくことにした

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