第18話

帰省(?)
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2020/03/15 06:05
長門響
長門響
ドサッ

鞄を落とす音がした

白い髪

黒い花の髪飾り。

白い目

黒の着物
長門響
長門響
ふぶ、き、吹雪、吹雪ー!
陸奥吹雪
陸奥吹雪
うおっとぉ響ぃ!?!?
陸奥深雪
陸奥深雪
姉さん驚き過ぎなのです
長門響
長門響
ずっと探してたのに!
陸奥吹雪
陸奥吹雪
ごっ、ごめんっ!
新門紅丸
新門紅丸
おい、玄関で騒ぐんじゃねぇ
長門響
長門響
紅くん!吹雪!
新門紅丸
新門紅丸
………………………………!
陸奥深雪
陸奥深雪
考える時間が長過ぎなのです
陸奥吹雪
陸奥吹雪
紅ー、助けてー
新門紅丸
新門紅丸
久しぶりにてんしょんテンション上がってっからそのままにしとけ
陸奥深雪
陸奥深雪
テンションの発音が凄くぎこちないのです
陸奥吹雪
陸奥吹雪
深雪!
新門紅丸
新門紅丸
妹か
長門響
長門響
紅くんは初対面だよ
陸奥深雪
陸奥深雪
陸奥深雪なのです
長門響
長門響
突っ込み担当
新門紅丸
新門紅丸
重要人物だな
陸奥深雪
陸奥深雪
そうなのです
陸奥吹雪
陸奥吹雪
ははは…
長門響
長門響
…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
なんだか、吹雪変わった?
新門紅丸
新門紅丸
大分な
長門響
長門響
そんな事ない
陸奥深雪
陸奥深雪
…zzz
陸奥吹雪
陸奥吹雪
かなりはしゃいだから寝たか
長門響
長門響
ナルコレプシー…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
薬切れたからまた貰わなきゃ
長門響
長門響
近く…というか、楽に貰える方法あるよ
陸奥吹雪
陸奥吹雪
?何それ
長門響
長門響
小春孤霊華、知り合いで、良く薬貰ってる
新門紅丸
新門紅丸
なるこれぷしぃ…?
長門響
長門響
夜悪夢とか見て寝れなくて、日中活動に支障が出る病気。大概居眠りだと思われるけど
新門紅丸
新門紅丸
長門響
長門響
どうでも良いって顔しない
陸奥深雪
陸奥深雪
zz…はっ!
新門紅丸
新門紅丸
起きたか
陸奥吹雪
陸奥吹雪
深雪は先帰っとけ
陸奥深雪
陸奥深雪
嫌なのです
陸奥吹雪
陸奥吹雪
なんでだよ!
新門紅丸
新門紅丸
口調も変わんねぇなぁ
長門響
長門響
そうだね
陸奥吹雪
陸奥吹雪
それは紅もだろー?
新門紅丸
新門紅丸
あ"?
陸奥吹雪
陸奥吹雪
ほらその圧のかけ方もー!
長門響
長門響
ほんとそっくり…。
新門紅丸
新門紅丸
そういうお前は変わりすぎだ
陸奥吹雪
陸奥吹雪
てかやけにちっさく無いか?
長門響
長門響
…。
響の目が泳ぐ
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
あ!私だー
長門響
長門響
ごめん私パス!
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
んー?はいよー
一時間の説明を要された
陸奥吹雪
陸奥吹雪
って、事は…
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
次監禁されるの君だろうねーおんなじ体質だし
吹雪もまた、一代目に召集され、この浅草に足を運んだ。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
長門家と陸奥家は切っても切れない関係だから、一代目も記憶が消せなかったんだよー、きっとね?だから吹雪の存在を消して、情報の漏洩を防いだってこと!
それで、次の実験台は響が解放されたときにはもう決まってた、だから吹雪の記憶だけ戻さなかったの。
だけどね
一代目は忘れてた。
長門家と陸奥家の関係をね。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
おぉっとこれ以上はだめだめ、次は私が殺されちゃうわ
長門響
長門響
…ただいま
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
あ、お帰りー
長門響
長門響
殺されかけた…。
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
?どして
長門響
長門響
内緒
長門響(短同籠)
長門響(短同籠)
ありゃりゃ
陸奥吹雪
陸奥吹雪
あー吐き気が
新門紅丸
新門紅丸
お前もか
陸奥吹雪
陸奥吹雪
あたしもだ
新門紅丸
新門紅丸
これだけじゃないぞ因みに
陸奥吹雪
陸奥吹雪
気が遠のく感覚が分かった
新門紅丸
新門紅丸
…倒れんなよ
陸奥吹雪
陸奥吹雪
心配性なのも変わりない…
新門紅丸
新門紅丸
うるせぇ
長門響
長門響
強がりで口下手なのも変わりない
陸奥吹雪
陸奥吹雪
お、おぉ!
長門響
長門響
で、一代目、いつまでそこで盗み聞きしてるわけ
本条月
本条月
…気づいてたか
長門響
長門響
…。
陸奥吹雪
陸奥吹雪
どういうことだ月!
本条月
本条月
その様子じゃ、嘘を吹き込まれたようだな
長門響
長門響
嘘では無いでしょう…、ハッタリかますのもいい加減にして…。
本条月
本条月
…吹雪、お前の妹、ナルコレプシーだそうだな
長門響
長門響
深雪を交換条件に使う気?
陸奥吹雪
陸奥吹雪
どこまで卑劣…。
長門響
長門響
はぁ…もういい、出直せ
ドスッ



隠していた、護身用ナイフを月の心臓に刺した。
本条月
本条月
…出直すとしよう
長門響
長門響
ご理解頂き有難うございますー…。
体が崩れ、砂となっていく。
驚いている者達を横目に、響は自分の手を握りしめた

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