あなたside
五条「着いたよ。ここで学長と面談するから、頑張ってね」
あなた「はぁ……」
頑張るも何も……。
入学拒否られたら、死ぬしか予定がないからな……。
気だるげに返事すると、五条はニマニマと笑いながら、扉を開けた。
夜蛾「どうした。悟が時間どうりに来るなんて……。明日は槍が降るのか?」
五条「やだな〜、学長。それじゃ、僕が毎日遅れて来てるような言い方じゃない」
夜蛾「毎日遅れて来てるから言ってるんだ。で?その子が?」
学長は、五条に向いていた顔を僕の方へ向けた。
あなた「僕は、夜凪あなた……」
夜蛾「悟から聞いている。補助監督になりたいから面談をする……ということで間違いないな?」
あなた「まぁ……ハイ。そう、ですね……」
夜蛾「では、夜凪。お前はなぜ、呪術師ではなく、補助監督を選んだ」
虎杖と違う質問……!!
いや、薄々そうじゃないかって思ってたけど……。
あなた「呪術師の、サポートをするため……デス」
夜蛾「なぜ?」
あなた「えぇ……っと」
くそ……。
なんて答えたら正解なのかわかんないな……。
夜蛾「なぜ、呪術師のサポートをしたいと思ったんだ?」
ここまで来たらしょうがない……。
少しやり口が汚いが……。
あなた「騙されました。五条に」
五条「ほへっ……!?」
まさか、面談中の話に自分が入ってくるだなんて思いもしなかったであろう五条が、アホ面で固まっていた。
あなた「騙されました。五条に」
夜蛾「………どういう事か、聞かせてもらおう」
五条「まってまってまってまって学長誤解ですy」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。