第6話

なにそれ、ウケる。
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2021/04/24 10:19
あなたside



五条「………………………え???」



あなた「というわけで、さようなら」




僕が思いついた名案は、


『死んでここにやって来たのなら、もう一回死んだら元の世界に戻るんじゃ?』


という、なんとも完璧な名案(迷案)だ。



僕、僕が賢すぎて怖い。



んで、元の世界に戻ったら、今度こそ死ぬ。



転生してたら、もう終わりだけど。まぁ、いいか。



それで行こう。いいプランだ。




五条「ちょっと、ちょっと!?よろしくやってたところじゃない!目の前で自殺見る趣味ないんだけど、僕!!!」



あなた「あ、そうだよね。じゃあ、目瞑ってていいよ」



飛び降りるのは怖い。



死ぬのが怖い。



けど、しょうがないよな……………。




柵に登ろうとする僕に五条が言った。



五条「そういう問題じゃ………あー、あなた。家は?どこ。親御さん心配してるんじゃない?」




五条のその言葉に反射で肩がビクついた。




あなた「親…………?親なんかいないよ」




僕がそう言うと、なんだか空気が冷たくなった気がする。



五条はしばらく固まって、やっと口を開いた。




五条「え?あ、ごめん、もうこの世にいないのかな」



あなた「あんなクズのこと、親だなんて思ったことないし」



五条「……………うーん、もしかして家出?」



あなた「家、ないけど」



五条「マジ?そこまで行くと逆に笑えるねwなにそれ、ウケる」



あなた「話はそれだけ?じゃあ、死んでいい?」




五条に向かってそう言うと、何か考え込んでいた。



僕の話聞いてたかな。



ほおって置いてもう、死のうかな。



そういえば。



誰かが、転落死ってグシャッてなってすぐに死ぬから、痛いのは一瞬だって言ってた。



「あ」って思った時には死んでるんだって。



その人、死んだことあるのかな。



そう考えていると、「よし!!!」という五条の大きな声が聞こえた。




五条「君さ、呪術高専に来てみない?」



あなた「………………………え???」

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