第14話

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2021/05/01 14:42
あなたside



伊地知さんが運転する車に乗って、呪術高専まで行く。



移動している間、五条が伊地知さんに僕の説明をしていた。




伊地知「なるほど……。今もあまり理解出来てないというか……脳が追いついていないのですが……、納得のいく話ですよね……」




どうして五条の時といい、伊地知さんの時といい、こうすんなりと納得するのか。



眉間に皺を寄せていると、それに五条が気づき、笑って言った。




五条「なんか言いたいことあるなら言いなよ〜。まぁ、大体察しはついてるけどさ」



あなた「…………なんで、五条も伊地知さんも。僕を信じれるの」




僕は2人にそう聞くと、キョトンとした顔をした。




五条「信じれるというか、信じないといけないっていうか〜?」



伊地知「夜凪くんがいた所は、五条さんの任務場所だったんです」



あなた「あ、そうだった。宿儺の指回収してた」



五条「そうそう〜、……帳を下ろしてね」



あなた「帳……??」




僕が起きた時の空……星とか月とか、雲で隠れてるんじゃなくて、帳で見えなかったのか。



僕は車の窓から空を見ると、キラキラと星が光っていた。




あなた「そういう事か……」




なんでこの2人がすんなりと信じてくれるのかが分かった気がする。




あなた「帳を下ろして任務する時、帳の中には絶対に非術師はいないから…………だよね」



五条「せいかーい!おめでとうございまーーす!!」



急にウェイしだした五条を無視して、伊地知さんに話しかける。




あなた「でも、僕がいたのは帳の中。術師でもないのに、どうやって入ったかも分からない僕が『転生した』なんて言ったら、それ以外の入れる方法が見つからないし」



伊地知「はい、そういうことになりますね……」



五条「まぁ、あなたはこれから補助監督の仕事頑張ってよ。詳しい仕事内容は伊地知がぜーんぶ教えてくれるからさ!」



伊地知「えっ……、あ、ハイ…………分かりました」




五条の言葉で、ハンドルをギュッと強く握り、はぁ……と小さく溜息をする伊地知さん。



五条の言ってた通り。補助監督って、大変そうだな……。

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