第3話

水曜日の行為
899
2022/02/11 04:01
センラside
黄百合 センラ
っあ〜!寝た寝た。ん?おい起きろ!邪魔や!
モブ
あっ、はい。すみません…
黄百合 センラ
ったく。そーいや、坂田は会長と寝たんかな…
モブ
はい。多分、強引に貴人になったと…
黄百合 センラ
なるほどなぁ。
モブ
センラさん…気をつけてくださいね。
坂田さん、何かとセンラさんを目の敵にしてますから。
黄百合 センラ
…わかった。
センラ付きの下働き
センラさん、会長がお越しです。
黄百合 センラ
会長…?
見たことないから、丁度ええな。
黄百合 センラ
お通しして。
センラ付きの下働き
はい。
昨日抱いた男を外へ押し出して急いで制服に着替える。
黄百合 センラ
こんな早くにどうされまし…
入ってきた彼を見て目を見開いた。
羽のように軽やかな足取り、気高く堂々とした身のこなし、ツンとした唇から零れる輝く笑み。
その中でも俺を魅了したのはミルクに紅バラを浮かべたような彼の比類を絶する肌の色合いだった。
月崎 志麻
ご機嫌いかがですか?
黄百合 センラ
あの…会長こそ…ご機嫌いかがですか?
月崎 志麻
ニコッ
黄百合 センラ
突然…どうされましたか…?
月崎 志麻
気になってた。あなたのこと。
黄百合 センラ
俺…を?
月崎 志麻
うん。

…聞いたかな。坂田が貴人になったって。
黄百合 センラ
あ、はい。
月崎 志麻
強引だったからさ、あんまなんだよね。
月崎 志麻
だから、ちょっと気になってたあなたのとこに来た。
黄百合 センラ
どうして…俺に?
月崎 志麻
気になったの。それだけだよ。
黄百合 センラ
…そうですか。

てか、嫌なら断れば良かったじゃないですか。
月崎 志麻
言ったでしょ?強引だったの。
月崎 志麻
断ったら…ヤバイよ。
黄百合 センラ
そっか。
黄百合 センラ
何となくそんな気はします。
月崎 志麻
ねぇ、今日の性処理の仕事、あなた相手してくれません?
黄百合 センラ
えっ…
月崎 志麻
仕事しなきゃダメだしさ。だから脱ぎやすい服きてきたんだよ。
黄百合 センラ
…坂田はダメなんですか?
月崎 志麻
坂田は…怖い
黄百合 センラ
…俺に近ずいても、何もいいことはないですよ。
月崎 志麻
いいよ。
会長の服に手をかけたその時…
坂田 明
志麻様?
月崎 志麻
あっ…
黄百合 センラ
坂田様…
坂田 明
どこにお逃げになったのかと思いきや…こちらでしたか。
さぁ、行きましょう。
月崎 志麻
…どこへですか。
坂田 明
わかってるくせに。
坂田が会長の手を掴む。
月崎 志麻
離して…
坂田 明
仕事、サボんないでくださいよ。
そうか…今日は水曜日。
全校生徒の前で行為を行う日。
坂田 明
早く来いよ!!!!
バシッ!!!!
月崎 志麻
うっ…
坂田が会長の頬を叩いた。
志麻付きの下働き
坂田様!
坂田 明
うっせーな。黙っとけ。
坂田 明
ほら早く来いよ!!!!
坂田が会長の腕を引っ張って外へ連れ出す。
坂田 明
(ギロッ)
坂田が帰り際、俺の方を睨んだ。
坂田 明
おい、体育館先行っとけ。
坂田付きの下働き
はい。
坂田付きの奴が、会長を連れていく。
戸がしまったと同時に、坂田が俺の方による。
坂田 明
無礼にも程があるな。センラ。
坂田 明
貴人は俺だ。
お前は手出しするなよ。
黄百合 センラ
…(ニヤッ)
坂田 明
何かと…笑ってる?
黄百合 センラ
惚れてしまって、我がものとしたいがために足掻いているのですか?
惨めなものですね。坂田様?
坂田 明
…なんだと?
黄百合 センラ
今日は争ったって意味はありません。
良い行為を期待しておりますよ。
そう言い捨てて、部屋から出た。
随分と、惚れ込んだようだ。
男は遊びで抱くものだと言っていた奴が、本当に惚れ込んじまうとはね。

これからどうなるか…楽しみだな。
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※言ってなかったけど、坂田さんやセンラさんみたいに性欲が強い人はこの学校で圧倒的権力を握ってるから、下働きが何人かつきます



























ものすごく坂田さんがゲスい。
そして坂田VSセンラはすごい。

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