『チュン チュン』とズズメの鳴く声が聞こえ
目を覚ますと朝になっていた。
身支度をすまして台所に向かうと
そこにはフライパンを握ったアキさんが立っていた。
私に気付いて、慣れた手つきで卵を溶きながら言うアキさん。
時計を見れば今はまだ朝の5時半。
私は早く起きたつもりだったけど、
アキさんにとっては普通の時間みたい……。
考え込んでいたら
またアキさんの話を聴き逃してしまった。
アキさんの話によると
『元人間で悪魔にもなれる犬を新しく公安で飼う事にした』
とマキマさんから連絡があったらしい。
マキマさんには前に会った事があるけど、
何だか雰囲気が少し苦手でちょっぴり怖い…。
何だろう…?飼っている犬の名前かな?
何だか……今日1日大丈夫かなぁ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。