第11話

「ゆらめいて見えたのなら」
1,547
2023/11/04 14:01
私は今、どこにいると思う?
正解はね、
レーヘェン国で1番大きな木の上!
ちょっと魔法で上まで来ちゃった…!
少し強い風に揺さぶられながら、辺りを見回す。
活気のある街、笑顔の人々…

そして、大きな城。

あの城では、幼馴染がはたらいている。

名前は_
らっだぁ。

しにがみ。

ぺいんと。

トラゾー。

クロノア。
彼らは今あそこで一生懸命に仕事をしている。

大変だろうな、なんて呑気なことを考えていると、
ぺいんと
そこの女の方~~~~!!!!!
うるさっ


じゃなくて私を呼んでいる…?

ちゃんと係員さんには許可をもらったけど…
ぺいんと
そろそろ風が強くなるので、降りてきてくださぁぁぁぁぁぁぁいい!!!!
声でかいなあの人。

確かにさっきから風がだんだん強くなってきている。

じゃあ降りるか、
(なまえ)
あなた
‎『空中散歩』
軽く詠唱し、空間を歩いていく。

下に降りる意思があれば下に、横に行く意思があれば横に、便利な魔法だ。

一方私を見ている大声のお兄さんは_
あ、唖然としてるね。

アテレコするなら_
え、何あの人、なんで空中歩いてんの!?
だろうね、w

こういう反応見るのって楽しいよね、
(なまえ)
あなた
お待たせ致しました、ご忠告ありがとうございm_
お礼を言おうとすると、目の前の方が、
ぺいんと
あなた!?!?
と、大声で言ってきた。

うるさ…じゃなくて、
(なまえ)
あなた
もしかして、ぺいんと?

プリ小説オーディオドラマ