隣で、酷い笑顔を浮かべる彼女。
心配してやりたいが、彼女が断るため見て見ぬふりしか出来ない自分を殴りたい。
会社などのストレスで、限界なのはわかってる。
いつも、構ってやれなくて。
甘えさせてやれなくて。
彼女が1番わかっている。
『なぁ、あなた。』
そっと手を差し伸べ、あなたの顔を撫でる。
You「んー?どうしたの?」
くすぐったそうに笑う彼女。
ほら、また酷い笑顔だ。
『辛くは、ないか?』
You「何が?」
『会社とか、生活にだ。』
You「全然!仕事も上司の人優しいし、いつもぐるちゃがそばに居てくれるもん!」
嘘をつき、オマケに一生懸命に笑う彼女。
見ていると、心臓が潰されそうなそんな感覚。
こっちまで、辛くなるじゃないか。
彼女を抱き寄せると、首を傾げどうしたの?と聞いてくる。
そんなことは関係なしに、俺は話し始める。
『いつも、辛いやろ?ストレスとか、構ってやれなくて。』
『気づいとった。やけど助けてやれんかった。』
『一番の理解者がなにしとんって感じやな。』
さらに、あなたの抱く力が強くなる。
すると、彼女も俺の背中に手を回す。
You「ぐるちゃは悪くないよ。私が悪いもん。」
You「わがままだから。甘えん坊だから。」
You「無能だから、仕事が出来なくて。いつも上司に怒られて、自分が悪いのに上司のせいにして。」
耳元で彼女は、泣きながら話をしてくれた。
彼女の本音ってやつを。
背中をさすってやると、彼女はごめんねと何度も謝る。
俺も悪かった。
なんて、今の俺には言えない。
*
gr{トン氏。今暇か?}
tn{暇じゃなかったら、どうするん?}
gr{無理やりにでも、話を聞いてもらうゾ。}
LINEで、トン氏とやり取りをする。
生憎、編集中とのことで頻繁に返事は出来ないが、極力するとの事。
編集中なのに、返信しようとするとか、神か。
トン氏が今見ているがわからないが、文字を打つ。
gr{あなたのことで、なんか知ってることあるか?}
少し待てば返信がくる。
tn{知ってること...?前に過去のこと聞いたけど、グルさん知ってるよな?}
あいつ、何話してるんだよ...。
gr{まあな、てかどこまで聞いたん?}
tn{へ?虐待といじめを受けてて、グルさんが助けてくれてー的なこと。}
gr{oh...。それ、トン氏も話したん?}
tn{まぁなぁ、2人で昔話しよう言うたからなぁ。}
gr{はえー、そうなんか。それじゃ、もう用ないんで。}
tn{雑やな。俺編集しんとだし。じゃあな。}
gr{へーい。}
電源を落とせば、俺の隣で寝ている彼女を見る。
半袖の服を着て寝ているため、腕にある紫の痣がこんにちはしている。
『...すまんな。』
口から出るのは、軽い謝罪。
きっと、彼女にとっては心の深い傷。
俺達には、わからない深い底の見えないようなもの。
謝っても、その事実は変えられないというのに。
『××なのになぁ...。』
そんな言葉は部屋にこだました後、風に流され消えていった。
*
You「ぐるちゃ!大きくなったら私、ぐるちゃと結婚するかんね!」
『お、せやな。結婚して、国を作るんや!そこで2人で暮らそうな!』
You「うん!でもふたりだけやと寂しいからとんちも呼ぼ!あと大先生に、ロボロにしゃおちゃに!」
『あぁ!オスマンも、ひとらんも。ゾムもコネシマも呼ぼう。』
You「あとは、エミさんに兄さんに神に軍曹!」
『14人とか多いなw』
You「いーのー!多い方が楽しいんやから!」
『ふふっwせやな。』
You「ぐるちゃ!約束やからな!指切りしよーや!」
『「ゆーびきりげーんまん。うーそついたらハリセンボンのーます!ゆーびきったっ!!」』
『約束だな!』
You「うん!絶対やよ!」
*
懐かしい夢を見ていた。
そして、目を覚ます。
どうやら、リビングで寝落ちしていたようだ。
...ん?
毛布がかかっている。
恐らく、あなたがかけてくれたんだろう。
You「あ、ぐるちゃ!おはよぉ。」
そんなことを思っていると、本人が登場。
『あなた、前から起きてたんか?』
You「うん、早く起きちゃったの!それでリビングにぐるちゃがいたから風邪ひかんよーにって毛布掛けておいたんだ!」
こういうことに関しては、しっかりと気を配れる彼女。
流石だな。
『そういえば、あなた。昔2人で結婚するとか言ってたよな。』
You「そうだっけ?覚えて、ないよっ。」
途中、言葉が途切れたことには触れないでおく。
きっと、わけがあるからな。
『覚えてないかぁ...。国作って言ってみんな誘う!とか言ってたんやで?』
You「へぇー...。そうなん、だ。でも、みんなで国作って暮らしてみたいなっ。」
口角を上げ、笑う彼女。
でも、そんな彼女の目は。
黒く染まり、死んでいた。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
やぁ。
てってってってぇーてーれててー♪♪
って、くっそ音痴だわ。
あ、どうも。葒璢でございます。
関係ないけど、私の名前ぐるって言うんやけど、こうるでもええなって。
あ、どうでもいいわ、ほんとーに。
てか、なんか話が360度回転してますね!
あ、360度って帰ってきてるわ!
てへっ)))))
じゃあ、せめて90度にしとく!
あれよ、直角で急に曲がる感じが急展開ってやつよ!
...は?(は?)
ごめんなさい。
出す時間異なるけど、夜遅いからね。
時間も時間で頭おかしくなってるです。
(AM2時18分)
ところで、ラスト作品。
何話かドーンと一気に出すんでよろです。
もう完成してるからね!
うん!(?)
また話変わるけど、この話今ん所どうかな?
楽しんでもらえてますーーーー????
これからも、夜露死苦ー!
夜に露して死んで苦しめー!!!
露してって何?
まぁ、そんな所で...www
さいにゃにゃーー!!!!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。