第11話

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2019/01/06 15:20

隣で、酷い笑顔を浮かべる彼女。

心配してやりたいが、彼女が断るため見て見ぬふりしか出来ない自分を殴りたい。

会社などのストレスで、限界なのはわかってる。

いつも、構ってやれなくて。

甘えさせてやれなくて。

彼女が1番わかっている。


『なぁ、あなた。』


そっと手を差し伸べ、あなたの顔を撫でる。


You「んー?どうしたの?」


くすぐったそうに笑う彼女。

ほら、また酷い笑顔だ。


『辛くは、ないか?』


You「何が?」


『会社とか、生活にだ。』


You「全然!仕事も上司の人優しいし、いつもぐるちゃがそばに居てくれるもん!」


嘘をつき、オマケに一生懸命に笑う彼女。

見ていると、心臓が潰されそうなそんな感覚。

こっちまで、辛くなるじゃないか。

彼女を抱き寄せると、首を傾げどうしたの?と聞いてくる。

そんなことは関係なしに、俺は話し始める。


『いつも、辛いやろ?ストレスとか、構ってやれなくて。』


『気づいとった。やけど助けてやれんかった。』


『一番の理解者がなにしとんって感じやな。』


さらに、あなたの抱く力が強くなる。

すると、彼女も俺の背中に手を回す。


You「ぐるちゃは悪くないよ。私が悪いもん。」


You「わがままだから。甘えん坊だから。」


You「無能だから、仕事が出来なくて。いつも上司に怒られて、自分が悪いのに上司のせいにして。」


耳元で彼女は、泣きながら話をしてくれた。

彼女の本音ってやつを。

背中をさすってやると、彼女はごめんねと何度も謝る。

俺も悪かった。

なんて、今の俺には言えない。


*

gr{トン氏。今暇か?}


tn{暇じゃなかったら、どうするん?}


gr{無理やりにでも、話を聞いてもらうゾ。}


LINEで、トン氏とやり取りをする。

生憎、編集中とのことで頻繁に返事は出来ないが、極力するとの事。

編集中なのに、返信しようとするとか、神か。

トン氏が今見ているがわからないが、文字を打つ。


gr{あなたのことで、なんか知ってることあるか?}


少し待てば返信がくる。


tn{知ってること...?前に過去のこと聞いたけど、グルさん知ってるよな?}


あいつ、何話してるんだよ...。


gr{まあな、てかどこまで聞いたん?}


tn{へ?虐待といじめを受けてて、グルさんが助けてくれてー的なこと。}


gr{oh...。それ、トン氏も話したん?}


tn{まぁなぁ、2人で昔話しよう言うたからなぁ。}


gr{はえー、そうなんか。それじゃ、もう用ないんで。}


tn{雑やな。俺編集しんとだし。じゃあな。}


gr{へーい。}


電源を落とせば、俺の隣で寝ている彼女を見る。

半袖の服を着て寝ているため、腕にある紫の痣がこんにちはしている。


『...すまんな。』


口から出るのは、軽い謝罪。

きっと、彼女にとっては心の深い傷。

俺達には、わからない深い底の見えないようなもの。

謝っても、その事実は変えられないというのに。


『××なのになぁ...。』


そんな言葉は部屋にこだました後、風に流され消えていった。


*

You「ぐるちゃ!大きくなったら私、ぐるちゃと結婚するかんね!」


『お、せやな。結婚して、国を作るんや!そこで2人で暮らそうな!』


You「うん!でもふたりだけやと寂しいからとんちも呼ぼ!あと大先生に、ロボロにしゃおちゃに!」


『あぁ!オスマンも、ひとらんも。ゾムもコネシマも呼ぼう。』


You「あとは、エミさんに兄さんに神に軍曹!」


『14人とか多いなw』


You「いーのー!多い方が楽しいんやから!」


『ふふっwせやな。』


You「ぐるちゃ!約束やからな!指切りしよーや!」


『「ゆーびきりげーんまん。うーそついたらハリセンボンのーます!ゆーびきったっ!!」』


『約束だな!』


You「うん!絶対やよ!」


*

懐かしい夢を見ていた。

そして、目を覚ます。

どうやら、リビングで寝落ちしていたようだ。

...ん?

毛布がかかっている。

恐らく、あなたがかけてくれたんだろう。


You「あ、ぐるちゃ!おはよぉ。」


そんなことを思っていると、本人が登場。


『あなた、前から起きてたんか?』


You「うん、早く起きちゃったの!それでリビングにぐるちゃがいたから風邪ひかんよーにって毛布掛けておいたんだ!」


こういうことに関しては、しっかりと気を配れる彼女。

流石だな。


『そういえば、あなた。昔2人で結婚するとか言ってたよな。』


You「そうだっけ?覚えて、ないよっ。」


途中、言葉が途切れたことには触れないでおく。

きっと、わけがあるからな。


『覚えてないかぁ...。国作って言ってみんな誘う!とか言ってたんやで?』


You「へぇー...。そうなん、だ。でも、みんなで国作って暮らしてみたいなっ。」


口角を上げ、笑う彼女。

でも、そんな彼女の目は。

黒く染まり、死んでいた。





✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼


やぁ。

てってってってぇーてーれててー♪♪

って、くっそ音痴だわ。

あ、どうも。葒璢でございます。

関係ないけど、私の名前ぐるって言うんやけど、こうるでもええなって。

あ、どうでもいいわ、ほんとーに。

てか、なんか話が360度回転してますね!

あ、360度って帰ってきてるわ!

てへっ)))))

じゃあ、せめて90度にしとく!

あれよ、直角で急に曲がる感じが急展開ってやつよ!

...は?(は?)

ごめんなさい。

出す時間異なるけど、夜遅いからね。

時間も時間で頭おかしくなってるです。

(AM2時18分)


ところで、ラスト作品。

何話かドーンと一気に出すんでよろです。

もう完成してるからね!

うん!(?)


また話変わるけど、この話今ん所どうかな?

楽しんでもらえてますーーーー????

これからも、夜露死苦ー!

夜に露して死んで苦しめー!!!

露してって何?

まぁ、そんな所で...www

さいにゃにゃーー!!!!!

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