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第5話

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外は、息が白くなるほどの寒さ。

そんな中、あなたは走り回っている。

しかし、顔や手は真っ赤っかに染まり、とても痛そうだった。


『あなた、寒くないんか?』


一応、カバンの中に俺のが常備してあるが...。


You「だいじょーぶ!寒くないよ!」


彼女は強がりだ。

そうか、と笑ってやれば俺の手を引いて急かしてくる。

ほんとに妹みたいなやつだ。


*

トレンチコートで街を歩いていたら子供に防犯ブザーを鳴らされた俺にとっては苦痛でしかない夢の国。

あなたは、ミ○キーのカチューシャを付け、浮かれている様子。

俺は、何故かミ○ーのカチューシャを付けさせられた。

逆だろ。

てか、付けたないわ。まず。

でも取ってしまうと彼女の機嫌を損ねてしまうことは承知の上だ。

カチューシャの件は諦め、はぐれないよう手を繋ぐ。

去り際に、家族や友人同士で来た人達に、兄妹?と間違えられるのは言わなくても分かるだろう。

楽しかったなんて文字はひとつもなかった。

まぁ、あなたが楽しかったなら良かったが。

いつも構ってやれてないからな。

疲れきって寝てしまった彼女の髪の毛をそっと触れば、もぞっと動いたため、それ以上はやめておいた。

寝顔が可愛かったなんて思いたくなかったが、思ってしまった。