第34話

意思
5,729
2020/05/18 13:39
突き刺さる刃。
無理矢理、刃の部分を掴み止める。

……幸い、傷は浅かった。
不死川実弥
不死川実弥
ッッ…っあ゙……ぶねェッッ……
心臓に刺さるのは避けられたものの、刃を掴んだ両手からは大量に血が溢れ出て。
盈仙えいせんあなた
早く死んでよッッ…!!
嫌、実弥さんッッ……!! 殺してやるッッ……!!
涙を流しながら泣き叫ぶあなた。
胸の奥が締め付けられるような感覚に襲われる。

「嫌、実弥さんッッ……!!」

……なんだそりゃァ。
日本語おかしいだろうが。

殺してぇなら…そんな事、言わねぇだろ。
不死川実弥
不死川実弥
……あなた。
盈仙えいせんあなた
何ッッ……
まだ日輪刀を突き刺そうとしているから、あなたの腕を掴んで日輪刀を奪い取り、遠くへと投げる。
盈仙えいせんあなた
っ…!!!
今度は殴ろうとしてくるあなた。
本当……狂ってやがんな。
……ここには、柱共は居るし御館様も居る。

から、あんまり気は進まないが。
もう、これしか思い付かねぇんだよ。
本当にお前が……俺の事を好きでいてくれているのなら。
不死川実弥
不死川実弥
………。
盈仙えいせんあなた
何か喋っ……
盈仙えいせんあなた
………ッッ!?
グイッ、とあなたの片腕を片手で思いっ切り引っ張って、もう片方の手はあなたの後頭部に回し、顔を此方に引き寄せる。
不死川実弥
不死川実弥
テメェはなァ。
……俺の嫁になる女なんだよ。
不死川実弥
不死川実弥
……だから…










チュッ









不死川実弥
不死川実弥
…人殺しなんざ、死んでもさせねェ。
絶対ェ止める。
盈仙えいせんあなた
えっ……ぁ……
顔を赤くしたかと思えば、今度は顔を真っ青にして俺の上に倒れ込んだあなた。
あなたの容態を心配したが、俺も……血を流し過ぎたようで。


──……そのまま、意識を失った。




















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