慧が アレ っと言って指を指した先には、
キャッスルカルーセルがあった
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キャッスルカルーセルの馬たちは、ゆっくり優雅にくるくると回る
真剣な顔をして言ってくれた彼、
そのとき、「慧は、本気で言ってくれたんだ」と強く思った
慧の言葉に、心が暖かくなっていった
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その後も慧は、
「何に乗りたい?」
「ご飯何食べる?」
「あなたちゃん、キャラクター何が好きなの?」
と、たくさん聞いてきて、私は答えるのが大変なくらいだった
慧がくれたのは、アリエルのチャームがついたネックレスだった
キラキラした可愛いらしいこのネックレスを、
私は「宝物」にしようと決めた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。