本谷先生は、私達の担任だった。
まず先生はが自己紹介して、次は私達。
夏野れんは、私の義弟。
母親が生きてる時に、れんの父親と再婚した。
私の席は、一番後ろの窓際。
だから自己紹介も一番最後。
キーンコーンカーンコーン。
ホームルームが終わって先生が出ていった。
女子が団体で、先生の所に行っていた。
成瀬りな。親友で隣の家に住んでる。
グイッと、れんに手を持たれた。
教室を出ようとすると……。
冬野猛先生。
(保健室の先生で、りなの好きな人)に呼び止められた。
れんの手が離れた。
逃げるようにして、先生のところに向かった。
〜数学準備室〜
数学準備室の前に来て、ゆっくりノックした。
中から声がした。
ポンっと、頭を撫でられた。
〜PM7;00
教室で待つこと、二時間。
ポンっと、椅子に座っていると頭を撫でられた。
先生の後に続いて、学校を出た。
先生と歩く、暗くて明るい夜道。
デートみたい♡
と、私達は焼肉屋の前に足を止めた。
店内に入って、二人席に座った。
先生に手を握られた。
手が離れた。
〜一時間後〜
それから、お肉をお腹いっぱい食べて店を出た。
そう言って、先生は行ってしまった。
数分して、れんが来た。
〜その夜✕先生視点〜
男なら、若くて胸のあるピチピチの女が好き。
愛、そして身体。
でも、今日あなたに出会った。
一瞬ドキっとした。
初恋の相手に似ていて、可愛くて優しそうで。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!