- あたしは小野さんに連れられ
体育館裏まで来た
楓花:単刀直入に聞くね
あなた:……?
- 『 倫太郎くんとどういう関係なの? 』
そう聞く小野さんは怒った顔をしていた
あなた:別に……ただの友達だよ……?
- " ただの友達 "
そう言っただけで胸が痛かった
楓花:じゃあもう倫太郎くんに近付かないで
あなた:え………?
楓花:私………倫太郎くんの事が好きだから
あなた:ッ………!!!!
- わかりきっていた答え
しかしやはり現実を突き付けられると動揺する
楓花:倫太郎くんをただの友達だと思ってるなら弄ぶような事しないで
あなた:も,弄ぶようなことなんてしてなッ……
楓花:黙れ!!!!
あなた:ッ………
- 大声に驚いてビクッとした
角名くんに向けていたあの可愛らしい姿は
一体何処へ行ってしまったの……?
楓花:邪魔するなら唯じゃおかないから
あなた:えッ………
- それだけ言うと小野さんは行ってしまった
邪魔って何……?二人は両想いでしょ……?
でもやっぱり……小野さんにとって目障りなのかな
………ちょうどいい機会なのかもしれない
ちゃんと____気持ちを捨てよう
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!