- あたしはあの後家に帰った
家に帰って携帯を開くと
あたしが会場を飛び出した後の時間くらいに
角名くんからLINEが来ていた
あなた:どうしよう………
- 返信に悩んだ
でも____侑くん達もいるし応援くらいいいよね…?
- わざわざ誘ってくれたのは嬉しい
でもそれに____深い意味は無い
- 自分で送っといて胸が痛い
自然と涙も溢れてくる
- 違わないよ。女の勘なめないでよね
胸が痛い………涙が止まらない……
でも好きな子があんなに可愛い子なんて……
無理だよ……だってお似合いだもん……
『 ぶすがひとをすきになるなや! 』
あなた:ッ………
- 本心じゃないとわかった今でも
心がそう支配してしまっている
もう遅かったんだ
やっぱりあたし____
人を好きになる資格なんてなかったんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。