3人:行ってきます!
- あたしはそのまま宮家に泊まらせてもらった
お母さんが作ってくれたお粥と
市販の薬を飲んで寝たら熱もすっかり下がった
侑くんと治くんは朝練があるので
あたしも早いけど同じ時間に合わせて家を出る
侑:ほなあなた,また後でなぁ!
あなた:うん!朝練頑張ってね!
- わざわざ教室まで送ってくれた二人と別れる
もちろん教室には____誰も居ない
あなた:…………
- あたしはふと____隣の席を見る
此処でいつも角名くんと話す小野さん
………羨ましい
あたしは小野さんがいつも来た時みたいに
角名くんの机に近付いて手を置いた
角名:何してるの?
- 急に後ろから掛けられた声
そこに居たのは______
あなた:す,角名くん………!
- 扉に立っていたのは角名くんだった
____どうして………?
あなた:あ,あたし御手洗にッ………!
- バッと机から手を離して教室を出ようとする
しかしそれは____角名くんによって止められた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!