あなた:………え………?
- あたしは怖いというよりも驚いていた
だって" あの "侑くんが
一緒に回ろうって______
侑:………皆で
あなた:へ……?
侑:……みんなで回ろうや
- 固まるあたしを見ると
侑くんは" 皆で "と言った
美結:ええやん!一緒に回ろうや!
あなた:え……!?
- 『 何処行こかぁ! 』とノリノリの美結
あ……そう言えば双子のファンだもんね美結……
角名:……いつまで手握ってるわけ?
- 忘れていた握られた手
しかしそれは侑くんからでは無く
角名くんによって解放された
侑:………
あなた:………?
- 侑くんが物凄く怖い顔で角名くんを見ている
この二人……仲悪いのかな………?
治:二人は放っておいて行こうや
- 『 まだ何も買っとらんのやろ? 』と言う治くん
そうだ,お祭りに来たんだもん……何か食べたい
あなた:あたしたこ焼き食べたい!
角名:たこ焼きならさっきあっちにあったよ
あなた:ほんとに!?
角名:うん。行く?
- 差し出された手
あたしは握っていいのか戸惑った
角名:はぐれたらあれでしょ?
- 『 あなた,この祭り初めてだろうし 』と言う角名くん
心配してくれているんだ
やっぱり優しい
あなた:……じゃあ……お言葉に甘えて……
- あたしは角名くんの手を握ろうとした
侑:駄目や
- 侑くんがそう言った
侑:" ぶす "の手なんて誰も握りとぉ無いやろ
- そうだ
あたしはぶすなんだ
甘えちゃ駄目なんだ
角名:何言ってんの?
- 角名くんが繋ごうとしかけたあたしの手を握る
角名:あなたはブスなんかじゃない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!