美結:え!?お兄さんが!?
あなた:う,うん……こっちの大学受験するらしくてお父さんの家に来たみたい………
- 元々兄は母親と東京に居た
あたしは" とある理由 "で
高校に上がる時に兵庫に戻って来た
兄は留年していて今はバイト暮らし
兵庫の大学を受験するとの事でこっちに来たらしい
美結:えーええなぁお兄さん!
- 『 会ってみたい! 』と笑う美結
あなた:だ,駄目ッ………!!!!
- あたしは思わず声を上げてしまった
周りにいた皆は驚いた顔をしている
あなた:ッ………そんなかっこよくも無いし……美結きっとがっかりするよ?
美結:えー?あなたのお兄さんなら絶対イケメンやと思うんやけどなぁ
- 嘘。お兄ちゃんは多分イケメン部類だと思う
でもどうしても____会わせられない理由があった
角名:…………
あなた:ただいま………
兄:おせーんだよ
あなた:ッ………!
兄:何してたんだよ?
あなた:何って……学校行って普通に帰ってきたんだよ……?
- 帰ってくるなり兄に怒られる
兄:とか言って男と遊んでたんだろ?
あなた:そ,そんな訳ない…!!
兄:嘘だね
- 兄は1枚の写真を取り出した
それは____あたしの部屋に飾ってあった
京都遠足の班の集合写真だった
兄:んで?どれがお前の男?
あなた:ち,ちがッ……!
兄:じゃあ何?好きな人?
- 『 男に興味あったの? 』と笑う兄
あなた:ッ返して!!!!
- あたしは無理やり写真を奪い返す
兄:へぇ………?
あなた:ッ………!
兄:お兄様に逆らうんだ?
- 兄はあたしをソファに押し倒す
兄:たっぷりお仕置してやんねぇとなぁ…?
- そう不敵に笑う兄
あなた:いや……やめてッ……いやぁ…!!!!
- あたしの叫び声は____誰にも届かない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!