第6話

ろ く わ め 。
146
2018/01/25 08:17
先生
今日は文化祭の仕上げの飾り付けをやってもらおうかな
葵衣 花菜 飛来
分かりました
そう返事をし、ダンボールの中に入っている飾りを取る。
新木 葵衣(あらき あおい)
綺麗…
思わず言葉が漏れた。
その飾りは、とても綺麗な花の造花で…
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
…新木
新木 葵衣(あらき あおい)
嘉木くんに呼ばれ、後ろを振り向くと…

 フワッ

何かが頭に乗っかった。
新木 葵衣(あらき あおい)
なに?
その「何か」を手に取る。
それは 
私が「綺麗」と言った花の造花で作られた冠だった。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
そっちの方が綺麗だろ?
と嘉木くんは笑う。

ドキンッ

とまた胸が弾む。
新木 葵衣(あらき あおい)
…(クスッ)
…しまった。
思わず笑ってしまった。
穏やかになった表情を再び強張った表情に戻す。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
…何で笑わないの?
新木 葵衣(あらき あおい)
…え?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
笑った方が可愛いのに。
っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!
新木 葵衣(あらき あおい)
き、き…気持ち悪くない?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
全然可愛いよ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤバイ

心臓が

止まる

命が

欠けそう

これじゃ

命がいくつあっても

全然足りないよ

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