第11話

じ ゅ う わ め 。
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2018/01/26 09:29
ーーーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーーー
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
おはよ
新木
新木 葵衣(あらき あおい)
おっおはよ!
ギクシャクしちゃうな…
だってだって
昨日は嘉木くんとキ…あ~!授業中に思い出しませんように!
井関 花菜(いせき はな)
おい
新木 葵衣(あらき あおい)
嘉木くんと別れてから、井関さんが話しかけてきた。
井関 花菜(いせき はな)
何嘉木くんと親しく話してんだよ
新木 葵衣(あらき あおい)
いや…別に…
井関 花菜(いせき はな)
同じ実行委員になったからっていい気になるんじゃねー!
と怒鳴られてしまった。
新木 葵衣(あらき あおい)
(…いい気になってるのは井関さんじゃないか)
と思った。
確かにそうだ。
私が少し言うこと聞くからって
何でもかんでも私に押し付けてくる。
これがまさにいい気になってる人の特徴だろう。
新木 葵衣(あらき あおい)
すみません
とりあえず私は謝った。
井関 花菜(いせき はな)
何に謝ってんだよ?
新木 葵衣(あらき あおい)
井関さんにです
井関 花菜(いせき はな)
じゃあ土下座しろよ
新木 葵衣(あらき あおい)
え…
ここ学校なのに…?
井関 花菜(いせき はな)
早くしろよ!
と井関さんは私の頭を床に叩きつけた。
新木 葵衣(あらき あおい)
いっ…!
井関 花菜(いせき はな)
土下座の意味分かるか~!?
こーやるんだよ!!
と言って井関さんは私の頭を
足で踏んだ。
新木 葵衣(あらき あおい)
やっ…やめ…
井関 花菜(いせき はな)
何泣いてんの?笑
それが謝る人の態度かよ?
と井関さんは笑っている。
ヤバイ…頭が…壊れそうなくらい痛い…!誰か…誰か助けて…!嘉木くん…!
次の瞬間…
(グイッ)
何かが引っ張られる音がした。
その音の正体は、嘉木くんが私を引っ張りあげてくれた音だ。
新木 葵衣(あらき あおい)
か…ぎく…
私は震えていて上手く声が出せない。しかし、今持っている力を精一杯出し、
新木 葵衣(あらき あおい)
あり…がと…
と笑いながら言った。
言えた…。
だんだん目の前が暗くなってくるのが分かった…。

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