第12話

じ ゅ う い ち わ め 。
134
2018/01/26 09:46
新木 葵衣(あらき あおい)
ん…
気付くとここはベッドの上。横を見ると、嘉木くんがいた。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
大丈夫か!!!!!?????
新木!!!!!!!!!!
嘉木くん…
私…嘉木くんに助けてもらったんだね…
新木 葵衣(あらき あおい)
うん…大丈夫…助けてくれてありがとう…嘉木くん…
私は嘉木くんに精一杯の笑顔を向けた。
(ギュッ)
新木 葵衣(あらき あおい)
…え?
気付くと、私は嘉木くんの腕の中。
新木 葵衣(あらき あおい)
か、嘉木くん!?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
良かった…
嘉木くん…
新木 葵衣(あらき あおい)
私…嘉木くんのそういうところ…好きです
大好きです
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
…俺も
そう言って、嘉木くんは私をもっと強く抱きしめた。
少しして、
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
もうそろそろ文化祭始まるから教室戻れるか?
新木 葵衣(あらき あおい)
うん!
そう答えるのを確認した嘉木くんは、私の手を取り、保健室から出るのであった…
ーーーーーーーーーー教室ーーーーーーーーーー
クラスメート
よーし!文化祭頑張るぞ~!
クラスメート2
おー!
掛け声と同時に文化祭が始まる。
私は初めの30分間、嘉木くんは初めの20分間、まず回れる。
新木 葵衣(あらき あおい)
嘉木くん!一緒に回らない??
思いきって嘉木くんを誘う。
周りには誰もいないので、丁度良い。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
それ!俺も言おうとした!
やった…
新木 葵衣(あらき あおい)
あ、でもみんなに見られちゃう…
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
そう思いまして…
そう言うと嘉木くんは、バッグを漁る。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
ジャンジャジャーン!
バッグから取り出したのは、とっても可愛い衣装…メイド服かな?でもこれどうして…?
新木 葵衣(あらき あおい)
これは…?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
着てみて!
新木 葵衣(あらき あおい)
私が!?
新木 葵衣(あらき あおい)
ムリムリムリこんな可愛い服…
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
新木なら絶対似合うって。
な?(ニコッ)
新木 葵衣(あらき あおい)
…うん
そう言われて早速着替える。
サイズはピッタリだ。
新木 葵衣(あらき あおい)
ど、どうかな?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
嘉木くんは黙っている。
髪も一応三つ編みにしてみたけど…
やっぱり似合わない…かな?
新木 葵衣(あらき あおい)
やっぱり似合わない?
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
…全然。似合ってる。
めっちゃ可愛い…。
…嬉しい。
胸が大きく弾む。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
仕上げに、はい。
そう言うと嘉木くんは、この前のあの冠を頭に乗せてくれた。
嘉木 飛来(かぎ ひらい)
はい、完璧!
じゃ、回ろ?
新木 葵衣(あらき あおい)
…うん!
ありがと
神様
嘉木くん…

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