あー好き。
この想いは、時間が経つにつれ、どんどん大きくなってくる。
もし私が今このまま片想いだったら、この気持ちを押さえきれず、リスカ(リスカット)してしまいそうだ。いや、別に違うけど。でも、それくらい好きだ。
井関さんに見つかったら大変なことになりそうだから、この可愛いメイド服で隠す。
本当はみんなに見せたいけど…
て言うかみんなに
「私の彼氏はあの嘉木くんなんだ」って自慢したい。本当は冷やかされたりもしたい。
とにかく、今は文化祭を楽しもう。
声をかけられた方を向くと…
彼は、渡邊 霧。
私の「元幼なじみ」だ。
なぜ「元」かって?
霧は、私が小6のときに引っ越してしまい、それ以来会っていないからだ。
霧は、全然変わっていない。
…良かった。
それが理由!?(ガクッ)
でもまだドキドキしてしまう。
霧は私の初恋の人だ。
でも、その恋は諦めようと決めた。
…どうしよ。
…単純(笑)
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。