それだけ言い残し、言われた通り
1人で、〇△公園まで向かった
ふつーに歩いていくと、この宿舎だと30分以上かかるため急いで精一杯走っていった
タクシーをつかおうか迷ったけれど、
SEVENTEENを脱退してからは、
人の目を避けないと、
怖くていられなくなったから
だからこうして今も、帽子を深く被り
汗を沢山流しながら精一杯走ってる
なんとか15分以内に着いたけれど、そこにユランちゃんの姿はなく
公園に着いてから30分
時刻は夜の11時45分
寒さも感じないほど、冷え切った手にあたたかい息を吹きかけながら待っていると、
プルルルルルルルル
夜遅いせいか、普段は沢山通ってる車も、
ほんの 1、2台くらいしか無かった
大通りまで出ると、
近くにいるはずのゆらんちゃんの姿を探しながら
昼間人がにぎわう横断歩道を渡っていると、
" さようなら "
そう彼女が言ったあと、
キ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ッ
ドンッ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!