ピンポーン
あ、、そうか、
今日は確か、みんなで曲練したあと、
なにかの打ち上げだって、、
前にじふなから念の為渡されてた合鍵で玄関の扉を開けると、
やっぱり人の気配はなかった、
なんだか、久しぶりに1人になったせいか、
少し寂しく感じるな、
なんて考えながら、1度部屋へ戻ることに。
―――――――――――――――――――――
がちゃっ
扉を開くと、
部屋の中心には、見覚えのない、ダンボールが置かれていた
たかがダンボールなのに
何をこわがってるんだ。
きっと、周りの人は大抵そう思うだろう。
でも、
私の頭の中では、
" あの時 "のことしか思い出せなくて、、、
まだ、" SEVENTEEN "だった頃の
あの時送られてきたのの記憶しかなくて
反射的に体が震えてしまう、
どきどきとうるさい心臓を落ち着かせながら、
ダンボールの近くまで足を運ぶと
どこか見なれた懐かしい字で、
" SEVENTEENになくてはならない、大切な存在
可愛いぼくの妹へ "
と書かれていた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!