普通に女子に買うってこと教えちゃうんだ
ってちょっと悲しみながらも
正直に答える
私ってそんなに女子じゃないからさ、
スポーツ系っていうか、
どっちかというと男子って感じなのかな?
これは、事実で
翔太の参考に少しでもなればと、
ひねり出した答え
いきなり聞かれ、驚いたけど、
普通に普通に、返した
どっちの意味で言ったのか、両方の意味で言ったのか、分からないけど
期待しないでおこう
翔太の背中をバシッと叩いた
あーあ、また怒っちゃった
こんな私を翔太は女子だと思えるのかな?
そう言って私の腕をみてくる翔太
もう一度叩いた
でも、翔太の背中に届く前に翔太の手に捕まえられた
掴まれている腕
翔太の大きな手に捕まえられた腕
すぐに振り払った
いちいち翔太の言葉に、行動に
意識している自分が馬鹿みたい
翔太には、好きな人がいるんだよ
プレゼントをあげたいほどの好きな人が
いるんだよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。