第41話

* 41 *
61
2019/09/16 12:21
岡崎 佳奈
うわ、やばい真っ暗
みんなで列になってスタート地点まで歩いていった


でも、もうその時点で怖い



周りは森


木しかない


どこまでも続く闇


吸い込まれそうなそんな闇
翔太
え、お前怖いの?
私に傘を半分借りてる翔太はいった
岡崎 佳奈
別に



「翔太ー!!前来てー!!」

「お願い!前来て翔太!!」



翔太と同じ班の女子が、前で叫んでいる


それを無視する翔太
岡崎 佳奈
行かなくていいの?
翔太
いいよ、ここがいい
岡崎 佳奈
そう、




なんか、なんだろ



嬉しい…



岡崎 佳奈
やば、まじ怖い
暗すぎる
私は傘を自分に近づけた
翔太
いって、おい、
岡崎 佳奈
あ、ごめん
翔太
お前小さいんだから、
翔太
ていうか、お前怖いの?
そう言って、翔太は私の顔を覗き込んできた


慌てて傘で顔をかくすと



翔太はもう、濡れてしまった


翔太
ねぇ、怖いの?
そう言ってまた、顔を覗き込んでくる


私はまた傘で顔をかくした
翔太
ねぇ、かな怖いの?
また覗き込んでくる
また、かくした
翔太
え、お前怖がり?


下げ切れるまで、下げて顔をかくした






もう、大丈夫だと思い、傘を直すと、濡れてる翔太の背中が


岡崎 佳奈
あ、ごめん
急いで傘を半分わけた



翔太は笑顔で振り向いて、
翔太
今日いいことあったわ
翔太
かながビビりってこと知れた!
ニコッと笑って周りの人に聞こえる声でいった
岡崎 佳奈
え、






それって、どういう意味?

プリ小説オーディオドラマ