「あ、そろそろ帰らないと」
「えぇー!もう帰るの?」
「あなたの下の名前は忙しいんだよ」
「また来るからね」
「ほんと!?」
「うん」
エマ可愛いなぁ…
こんな妹が欲しい
「じゃ、送ってくるわ」
「またねあなたの下の名前」
「またねー」
エマ、ドラケンと付き合えるといいな…
あんないい子他にいないよ?ドラケン
早く取らないと誰かに取られるよ
「あなたの下の名前」
「ん?」
「今度…でかい抗争がある」
「…その時もしかしたら俺は壊れちまうかもしれない」
「壊れる?」
「多分…エマやじいちゃんのことも傷つけちまうかもしれねぇ」
「もしそうなったらお前はどうする?」
「なんでそれを私に聞くの?」
「お前しか…俺の事叱れる奴いねぇから」
「……」
「多分叱ると思う」
「……ふっ」
「お前は本当に兄貴みてぇだな」
「……そうかな」
「もし…本当にそうなったら」
“兄貴のように叱ってくれ”
「……」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。