グリムー??
んー......
ないんだゾ
何が?
俺様の大事な、リボンが...
ありゃりゃ......
じゃあ!私が探して来るよ!
本当か!
ありがとうだゾ!
どこかで落とした記憶はある?
ん........
ハーツラビュル寮で落とした気がするゾ......
俺様....
木の上で寝てて、エースに落とされて.....
気づいたら無くなってたゾ!
うーん....
木の上か.....分かった!
探して来る!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うーん.....
どこだろなぁ
おっ!あなたじゃねーか!
どうしたんだぁ?
エース!!
グリムが寝てた木、知らない?
グリムが寝てた木かぁ....
あ!そこだぜっ!
そっか!
ありがとう!!
おう!またな!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あっ!
そこに引っかかってる!
でも、高いなぁ....
木に登るしかないか!
よいしょっと......
ってあれ?
あの赤い髪は.....リドル先輩!
うん!この木の薔薇も、今日も美しい
この木も......ってあなた!?
そこで何をしているんだ!
早く降りてこい!
あなたの身に何かあったら僕は.....
リドル先輩が、何か言ってる間に早く取っちゃお.....
よしっ!掴んだ!
あとは、降りるだけ.....
ズルッ
きゃあー!!
なっ....!!
あなた!!
ポスッ
うっ.......
大丈夫か?あなた......
(お姫様抱っこ)
リドル先輩....!?
ご、ごめんなさい!すぐ降ります.....
はぁ.....そもそも何で君は.....
ガミガミ
(説教中)
シャララーン♪
うっ...ごめんなさい.....
もう、二度と木に登りません.....T^T
ん?
ふふっ
え?(頭を触る)
あ!頭に乗ってた葉っぱが薔薇になってる!!
キツく説教してしまって、すまなかった.....
でも、あなたの身に何かあるのは1番嫌なんだ....
リドル先輩.....
それと....
リドル''先輩''じゃなくてリドル''くん''って
呼んでほしい....
それと...敬語はやめてほしいんだ....
えっ?!で、でも....
一応先輩ですし.....
僕の指示に従わないとは、いい度胸がおありだね?
わ、わかった!リドルくん!
それで良い!
木に登って疲れただろう?
一緒にお茶の時間にしよう
僕の可愛いアリス......
あぁ.....
また、僕は君に溺れていく
僕のアリス......なんて愛おしいのだろう
神様......
ハートの女王とアリスとの恋は、許されますか.....
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。