第14話

V6 in High School⑬-2
331
2018/12/02 08:56
あなた

1年3組ー!三宅健ー!森田剛ー!岡田准一ー!


そう叫んだ瞬間、香苗が少し動揺した。
さらに、下の校舎の中がすこしざわついているのが聞こえてきた。
それでも私は構わずに叫び続けた。
本人に聞こえなくてもいい。ただ自分の想いを叫べればいいと、そう思ってた。
あなた

あなた達と中学校の時に出会って私の生活は毎日が楽しかった!でも、それが原因で辛い事もありました!中学校の時から、今と同じようないじめをたくさん受けてきました!でも、私はあなた達と一緒に居られるように必死に耐えてきました!

そして私はまた大きく息を吸った。
あなた

高校になったらいじめられることも無くなるかと思ってました!だけど、香苗が私の幸せだった生活を完全に崩しました!でも、私はあなた達にはいじめられてることを話さなかった。今でも仲良くしてくれることがすごく嬉しくて、話したら、離れていっちゃうんじゃないかって凄く不安で。あなた達と離れたくなかった!ただ、それだけでここまで耐えて来ました!

私は今までの思いの丈を全てここに乗せてきた。
そして、また大きく息を吸った。
あなた

最後に、これだけは言わせて下さい!
健、この前は気持ちを伝えてくれてありがとう!




そう、この一週間前
三宅健
三宅健
あなたに言いたいことがあるんだ。
そう言って私は健に呼び出された。
あなた

何?健。

三宅健
三宅健
俺...あなたの事が好きだ。
高校に入ってから凄くあなたの存在が俺の中で大きくなってて、隣に居てくれないと寂しくて。だから、恋人になればずっと一緒にいられるかなって思ったんだ。
あなた

ありがとう、健。
でも、少しだけ時間をくれない?
私、今少し忙しくてすぐには決められない。

三宅健
三宅健
そっか、分かった。返事いつでもいいからさ。
気持ち決まったら教えて。
あなた

うん。

こんな会話をしていたのだ。



そして今気持ちが決まった。
あなた

私も健の事が好きだよー!
ずっと前から健のことしか見えてなかった!

私はもうどうなってもいいと思った。これだけ自分の気持ちを伝えられたから何があってもいいと思えた。

すると、
バン!(ドアが開く音)
三宅健
三宅健
あなた!
あなた

健...


続いて、剛君と准君も遅れて入ってきた。
三宅健
三宅健
だからやめろって言ったのに…ついて行くからこうなるんだよ。でも、無事で良かった...
そして私は健に抱きしめられた。その瞬間、私の目から涙が溢れてきた。今までの辛かった事、悲しかった事が次々にフラッシュバックしてきた。
三宅健
三宅健
香苗、あなたに何した。俺、手出しするなって言ったよな?
香苗
い、いや、私は別に何も...
三宅健
三宅健
どうせ、消えて欲しいからここに連れてきたんだろ?何人も見てるんだよ俺、その現場を。前回は他人事みたいな顔して何にも言わなかったけど、あなたが関わってるんだったら、余計に許せない。
香苗
じゃあ、何であなたはあなたさんなんかと仲良くするの?あんなあざとい女、なかなか居ないわよ。
三宅健
三宅健
は?あなたはあざとくなんかない。そんな事より、今目の前にいる奴の方が恋愛相談を通してしか話せないっていうのがよっぽどあざといと思うんだけど。
香苗
あなたとは話が通じないわ。森田君と岡田君なら分かってくれるかしら。
森田剛
森田剛
いや、分かんねーよ。
岡田准一
岡田准一
僕も分かんない。
3人
だって俺ら、あなたの事が好きだから。
香苗
皆そんなこと言って!あなたの味方をしようとするの!
あなた

だから言ったでしょ。私にはこんなに強い味方が沢山いるの。あんなやつとしか一緒に居られないあなたとは違うの。もう関わらないでもらっていい?

香苗
なんなのよあんた達!

香苗は走って屋上から出て行った。
あなた

ありがとうみんな。今後はこんなこともないと思うから。安心して。

私はあえて強がってこんなことを言ってみた。
三宅健
三宅健
これからは何かあったらすぐ俺に言えよ。剛もいるし、岡田もいる。そんなに頼りないか?俺。
あなた

ううん。そんな事ないよ。あんまり心配かけたくなかっただけだから。今度からはきちんと相談するね。

岡田准一
岡田准一
いつでも相談、来ていいからね。
あなた

うん。准君もありがとう。

森田剛
森田剛
俺も、あんまりいいアドバイスとか出来ないかもしんないけど、いつでも待ってるから。
あなた

剛君もありがとう。

三宅健
三宅健
よし、教室戻るか!
森田剛
森田剛
え、戻るのめんどくさいんだけど。
岡田准一
岡田准一
ダメだよ、戻らないと。授業中に勝手に抜け出してきてるんだし。みんな心配してるって。
森田剛
森田剛
大丈夫だよー笑  1時間だけだからさ、な?
三宅健
三宅健
分かった!1時間は、ここにいよう。次の時間から授業に戻ろう。どうせ、香苗が戻って先生に話してるんだろうし。
あなた

え、いいの?

三宅健
三宅健
いいよ。あなたはどっちがいい?
あなた

ここに居たい笑

三宅健
三宅健
OK!決定!


いかがでしたでしょうか?一時はどうなることかと思いましたが、無事に平和を取り戻しましたね!(何か微妙な感じですいません🙇‍♀️)
久しぶりの更新になります。
次回は、どんな展開になっていくのか!?
内容は次回のお楽しみに☺️

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