白熱した試合をまだ見ていたかったが、うちは台所へ向かおうとしていた。
音駒と合同でご飯を食べることになったので、急遽、うちと潔子さんで作ることになったのだ。
体育館を出ようとしたところで、見覚えのある人とぶつかりそうになる。
??「あ、」
……あ、さっきのちっちゃい人。
確か、夜久さん、だったよね。
あなた「えっと…どうも…」
夜久「ねえ、ご飯作りに行くの?」
あなた「はい、」
夜久「もし、メニューが決まってなかったらさ、や、野菜炒めとか、作れない…?」
野菜炒め…か。
うん、全然余裕。 ←cookpadという最強の味方がいるから☆
あなた「はい!野菜炒めですね!任せてくださいよぉ!」
どんと胸を張って答えると、夜久さんはニカッと笑ってくれた。
夜久「ありがとな!よっしゃぁ、試合頑張るぞーっ」
クロ「おいおーい、何抜け駆けしてくれちゃってんのぉ?」
黒尾さんが夜久さんの肩に手をまわしている。
あなた「す、すみません!抜け駆けなんてつもりはっ…!!」
クロ「………どんな勘違いしてんの、嬢ちゃん」
こ、怖いいいいいっ!!
あなた「し、失礼しましたああああああっ!!」
全速力で台所へ向かった。
あなた「…野菜、少ないなぁ」
冷蔵庫の中は、ほぼ何も入っていなかった。
あなた「…買いに行くか」
もう一度体育館に戻り、武田先生に報告する。
あなた「あの、食材がなかったので、買ってきてもいいですか?」
武田「ええっ、そっかぁ、女の子1人じゃちょっと危ないかなぁ…」
あぁ、うちなんて女とも思われないと思うんで大丈夫ですが。
武田「清水、本当にごめんけど、」
清水「構いませんよ。行ってきます。行こっか、あなたちゃん」
あなた「はっ、はい!」
潔子さん、ナンパされそうで怖いなぁ…。
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読んでくださりありがとうございました😊
夜久ちゃん、まじ可愛くないですか?
いやぁ、ほんと、愛してる()。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。