第69話

仁花ちゃんが来てから
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2021/03/06 23:32

仁花ちゃんが来てから日常が少し変わった。


まずうちの日課。


一つ目、仁花ちゃんに「おはよう」を言いに行く。


二つ目、仁花ちゃんとおしゃべりする。


三つ目、仁花ちゃんとお弁当を食べる。


四つ目、



月島「それ以外何かないの?」


あなた「ちょっと、月島くん!?今仁花ちゃんと話してたんですけど!」


谷地「あわわっ、怒らないで!!」


あなた「あっ、ごめん仁花ちゃん!(ケロッ」


月島「一瞬で態度変えるし…」


菅原「あなたはホントにやっちゃん好きだよね。嫉妬しちゃうな〜」


あなた「嫉妬?」


菅原「気にしないで」


何か含みのある笑みを浮かべられ、うちはこてんと首を傾げる。


あなた「んー…何もないなら良いです!仁花ちゃん、バレーのルール、一緒に覚えよう!」


谷地「は、はい!」




菅原「なんだかんだで谷地さんの方もあなたのこと好きみたいだし、それは良かったけど…」


ノヤ「…俺、やっちゃんさんは嫌いじゃねーけど、あなたが取られた気がしてヤダ…」


菅原「え、まさか西谷も?」


ノヤ「?」


菅原「あー……分かんないなら良いよ(ライバルなら、少ない方がいいよね)」










放課後。



日向「谷地さああああん!!」


プリントを持ち、ドアに向かって走っていく日向くん。


その先には、うちの愛する(?)仁花ちゃんがいた。



日向「午後の英語の小テスト、さっき教えてもらったとこ出て、3分の一も点取れた!」


谷地「(パァァァァッ」


「「わっしょーい!!」」


谷地「日向くんすっごい!!」



あなた「あぁ、可愛い…仁花ちゃん天使すぎる…」


影山「…谷地さん、天使だったのか?」


あなた「天使並のかわいさって事ですよ」







清水「じゃあ、今日は見学だね。緊張しなくて良いからね」


谷地「しゃちっ!」


清水「(しゃち…?)あ、でも流れ玉には気をつけてね」


谷地「はいっ(流れ玉…?)」


清水「あなたちゃん、色々教えてあげてね」


あなた「はいっ…って、仁花ちゃん何してるの?」


周りをキョロキョロと見ながら、少し慌てている様子。


谷地「なっ、なんでもないであります!!」


あります…?


あなた「じゃあ、とりあえず皆の試合見てみよっか」



パッと仁花ちゃんの方を見た時には、もう遅かった。


ブロックに弾き飛ばされた旭さんのボールが、すごい速さで彼女に迫っていた。



そして、目の前では日向くんが翔んでいて………




そのボールを、すんでのところでカバーした。





あなた「ほっ…」



菅原「日向ナイッサー!」



清水「大丈夫?」


谷地「は、はい。こんなに近くで見るの初めてでして…すごい迫力です」


清水「うちは攻撃力なら県内トップクラスだと思うよ」



田中「はううううっ、潔子さんが喋ってる、笑ってる…!」


ノヤ「あれがガールズトークってやつなのか…」


何かときめいてる2人がいるがまぁ良いだろう、通常運転だ。







ミーティングで武田先生から報告があった。


それは、扇西高校と練習試合を組めたとのことだった。

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