第101話

王様ゲーム続編
3,314
2021/04/06 22:00

「「王様だーれだっ!」」



リエーフ「はーいっ!!」


あっ、リエーフくんなら安心かな…。




リエーフ「10番が5番に壁ドンからの何か、あの、いい感じのセリフ言って!!」


命令ゴタゴタだな…と思いながら自分の番号を見る。



………10ばん。



あぁ、泣いた()。



あなた「うち10番」


月島「げっ……」



げ、まさか…。



リエーフ「はいっ、じゃああなたが月島に壁ドンね!」


黒尾「セリフは胸キュンなやつでいきましょうか(ニヤッ」


あなた「マジでホンットに恨むからな!!!」



研磨「胸キュン台詞、調べた……」


黒尾「おっ、これいーじゃん」


菅原「これは?ww」


黒尾「それはダメっしょーwww」


完全に面白がっている3年生達。


自分達が言わないからって、やっていいこととやっちゃいけないことがあるんだよ。



山口「…じゃ、これは?」


黒尾「お、見る目あんじゃん?あなた、これ言って」


あなた「はぁ……どれですか」


んーと……?


ぐっ……わざとちょー恥ずかしいやつ選んできやがった…!!


でも、言われたからにはやらざるを得ない。



あなた「…月島くん。ここに立って」


月島「はぁ……」




ため息をつきながらもうちが指さした壁に寄りかかってくれる月島くん。


そこにうちは怒りを込め、『ドンっ』と音がするくらいに強く手を壁に押し付ける。



台詞、セリフ、……。








あなた「……セリフ、何だっけ」




月島「ブッwww」



その場にいた全員が笑い出した。


あなた「えぇっ、何で皆笑うの!?」


犬岡「そんな真剣な顔で言われたら笑っちゃうよww」


黒尾「アァッハッハッ⤴︎ww」


研磨「あなた、セリフこれ……ブフッw」


研磨くんにまで笑われちゃった。


よし、気を取り直して。



うちは月島くんに向き直り、再度壁に手を押し付ける。


月島くんの身長が高すぎるためかなり上を見上なければならなかった。


でも上目遣いもあざとすぎかと思い、目を逸らしてセリフを口にする。









あなた「……もっと私に構ってよ。…寂しかったんですけど!!」





ぐぅああああああああっ!!!!!



人生を!!この人生を終えたい!!!!



あなた「ごめんなさい月島くん、恨むなら黒尾さんを…」


月島「構ってあげてもいいけど」


あなた「はい?」



形勢逆転。


手首を捕まえられたかと思いきや、今度はうちが壁に押し付けられる番となった。



あなた「なっな…?//」


月島「……っ!?」


黒尾「はいそこまでー!」


月島くんは背後から迫っていた黒尾さんによって引き剥がされた。



月島「良いとこだったのに」


黒尾「皆の前でイチャついちゃうの?この子にキスとかはまだ早いと思います」


あなた「まぁ、菅原先輩には(頬に)されましたけど」



全員「「「はあああああ!?!?」」」



菅原「ちがっ、違うから!!ほっぺだけだから!!!」



菅原先輩が追い詰められたウサギに見える……。



あなた「あーっ、次行きましょ次っ!!」

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