第31話

烏野に帰ってきた!!
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2021/01/21 22:12

清水「…起きてあなたちゃん。着いたよ」


綺麗な声が聞こえて、重い瞼を開ける。


そこには、懐かしい景色があった。


あなた「か、…帰ってきたぁ〜」


清水「寝ぼけてるの?おーい」


目の前に女神の顔が現れ、はっと目が覚める。


あなた「お、おはよー、ございまつっ…」


清水「…噛んだね(笑)」


クスクスと笑いながらバスを降りて行く潔子さん。


うちも、それに慌ててついて行った。












あなた「ただいまあああああああ!!」


日向「ただいまああああああああああああ!!」


日向「おい、あなた!俺の方が長かったぞ!」


あなた「勝負なんてしてませーん」


月島「2人ともうるさい」


首根っこを掴まれ、ぐえっと声が出る。


あなた「扱い雑…」


月島「聞こえてますけど」


あなた「聞こえるように言ったんです」


月島「はぁ………」


月島くんは日向くんだけを下ろすと、うちの顔に自分の顔をグッと近づけた。


あなた「なんですか…」


月島「キミ、どんどん生意気になってなぁい?」


ニヤニヤ笑っているくせに、整っているのがむかつく…!!





月島「最初はあーんなに可愛かったのにね」








………………可愛い?





あなた「…月島くん、うち、可愛かったんですか?」


月島「…は?」



しばらくして自分の失言に気づいたのか、うわ…と嫌そうな顔をした。



彼が嫌がっているのが楽しくて、少しイヤガラセをしてみる。




あなた「今は?今は可愛くないんですか?」



じっと彼の顔を覗き込む。



彼はプイッとそっぽを向いて、小さく答えた。








月島「今も……可愛くない、わけじゃない………かも」







拍子抜けした。


しばらくして言葉を理解し、頬がものすごく熱くなった。



月島「…………何自分で言っといて赤くなってんの」



あなた「いや……まぁ…」



月島「冗談なんだけど」





…知ってるし。



うちのこと可愛いなんて思ってもないんやろ。



そう考えると、少しだけ、胸が痛くなった。



菅原「もー、2人の世界に入るのやめて!!」


肩を引き寄せられ、うちは菅原先輩の中にすっぽり収まる。


菅原「俺さぁ、相手が後輩でも、容赦しない主義なんだよねー」



おうおう、何睨み合ってんだ。


月島「くっつきすぎです菅原さん」


菅原「月島だってこれくらい近かったじゃん。合宿所で寝てる時とかさ!これくらい顔近かったし…」


菅原先輩はグッと顔を近づけてきて、鼻先わずか10cm。


あなた「わっ、わっ……」


月島「はぁ……」



月島くんはものすごく機嫌が悪くなり、どこかへ行ってしまった。



菅原「……ごめんね、月島」



あなた「菅原先輩?」


うちを抱きしめたままの彼の顔を覗き込む。


彼は「何でもないよ」と笑って誤魔化していた。
















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