第2話

初めましての1%
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2020/12/31 07:20


うちのクラスは1年4組。ポカポカと暖かい春の昼休み、教室内は今日も賑わっている。


うちはその暖かさに頭がぼーっとして、いつのまにかこくりこくりと眠りかけていた。


??「あ、あの〜…兎和、さん?」


あなた「ふぇう?」


やべっなんか宇宙人みたいな声出た。


うちの目の前には、黒髪の男の子がしゃがみ込んでこちらを見つめている。


…ふぐぅっっっっ、か、かわいいっ………!!!!


??「ふぇうってなにww あ、俺、山口忠だよ。いきなり話しかけてごめんね」


あなた「いやいやいやっ、全然問題ないでありますっ!!…あ」


…日本語やめようかな。初対面でとんでもないイメージつけられたよコレ。


山口「ふふっ、あ、本題に入るんだけどさ」



















山口「男子バレー部の、マネージャー、やってみない?」
















…はい?

男子バレー部の、マネージャー?



山口「兎和さん、確か部活入ってないよね。実は、3年生の清水さんが、マネージャーの跡継ぎがいな

いって困ってるらしくて。だから、ちょっとくらい力になりたくて誘ってみたんだけど…」



山口「ああっ、無理して考えなくていいんだよ?他の子を誘えばいい問題だし!」


ワタワタと手を動かして慌てている山口くん。


でも、うちは頼られたことが嬉しくて、気づけばこう答えていた。





あなた「マネージャー、やります!」













放課後 ーーーーーーーーーーーーーー 

山口「兎和さん、行こ!」


ニカッと笑いかけてくれる山口くん。本当に可愛いなお前。


くっ、男子にまで可愛さに負けるなんて…!!


気づけば、彼の後ろにはもう1人男子生徒が立っていた。


おそらく天然の金髪に、黒縁の眼鏡。切れ長の目でクールな印象。すごく顔が整ってる。


あとマジで身長高い。うちと30cmくらいは違うと思う。


山口「兎和さん、俺の後ろにいるのが、月島蛍、ね。ツッキー、この子がマネージャーになってくれる

兎和あなたちゃん」


くうっ、ちゃん付けだと!?なんだこの可愛い生き物は!?


月島くんと呼ばれた男の子はこちらを見もせずに、プイッとそっぽを向いた。



………………こいつ、可愛くない。


あなた「えーっと…兎和です。よろしくお願いします、月島…くん?」



月島「…どうも」


あ、会釈してくれた。


っていうかさっきからずっとヘッドホンつけてる。


音楽鑑賞好きなのかな…。


月島「ねぇ山口、コイツ、本当に大丈夫なの?見るからにとろそうなんだけど」



…はぁ!?初対面ですけど!!初対面ですけど!!!!


あなた「とろくない!…わけではないですが、全力を尽くします!」


月島「…ふーん」


興味薄っ…。









という、出会った瞬間は最悪のイメージなのでした。














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いかがでしたでしょうか?

月島くん、冷たいですねぇ(^ω^)

次の話もお楽しみください!じゃねー!





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