第182話

文化祭③
2,091
2021/08/08 22:00

あなた「いらっしゃいま……せん」


澤村「いらっしゃいませんって何だよ」


旭「目がチカチカする……」


菅原「…………」



なぜ早速三年組が来るのだろうか。来るなら潔子さんを連れてきてくださいよ。


どうやら彼らは,男子バレー部のメンバーがいるクラスを回っているらしい。だからって最初にここ来るか?


ってか、菅原先輩が黙ったままでいる。一向にうちと目も合わせようとしないのだ。



あなた「こっちの席どうぞ!……グフッ」


澤村「何笑ってんだ」


あなた「なんか……メイドカフェ似合わない…笑」


旭「来たことないからね笑」


あなた「菅原先輩は普通に行ってそうですね!」


菅原「行ってなっ……!」





あなた「やっと目が合った」




ふふ、と笑いかけると,菅原先輩はだらんと澤村に寄りかかった。



菅原「ズルすぎる〜っ!!」



あー……そういえば接客の仕方,学んだんだっけ。


あれ試してみようかな。知ってる人たちだし,多少失敗してもいいか(投げやり)。


先輩の隣に座り,ニヤニヤと笑いを堪えきれずからかい続ける。



あなた「どうしたんですかぁ?センパーイ」


菅原「ねぇほんとにっ,今日なんかあなた違う!!」





ばさっ。





上から何かを被せられ,慌ててそれを振り払う。


それは,男子バレー部のジャージだった。



菅原「それ着て他の人の接客行ってください……」


あなた「えぇ〜?ヤダー!」



旭「完全に楽しんでるな」


澤村「面白いから見ておこう(おい)」









菅原「______________ねぇ」





ビクッ。





唐突に低い声を出されて,肩が跳ね上がった。


彼の人差し指がうちの顎にそっと触れ,くいっと持ち上げられた。








菅原「__________次は俺がいじめてあげようか」







あなた「ひぇっ………(ブンブンブン」


菅原「……なんてねーっ!いー子いー子」


あなた「失礼しましたあああっ」




急いでその場を走り去った。









月島「………どうしたの,そんな真っ赤で」←厨房で働くツッキー


あなた「………何もない」



月島「…そ」





月島くんがあの一部始終を見ていたなんて,うちはまだ知らなかった。












菅原side




俺が仕返しをすると,あなたは顔を真っ赤にして、すぐに戻っていった。



菅原「き……緊張したぁ〜!!」


旭「いくら俺の図体が丁度いいからって寄りかかるなよぉ」


澤村「あはは……」





好きな子が俺の好きな服着てるなんてずるい。



あんなの反則だと思う。レッドカードです審判さん。







俺の知らないうちに,『あなたを手に入れたい欲』は膨らんでいく。















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だいwwww大地さんがwwwwwメイドカフェwwwwwm

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