第213話

静かなとこってさみしいよね
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2021/09/19 22:00

あなた「あ……もうそろそろ帰らないと」


角名「そーだね……あなたは家近いから心配いらないけど。花坂さん一人で大丈夫なの?」


イチカ「はっ、はい!駅もここから近いし,すぐ帰れるはず」


角名「……ほんとに?」


イチカ「?はい」


侑「俺らのことも心配しろや」


角名「いや、なんか君たち強そう」


治「すげー偏見」



彼らが言い合いをしている間にこそっと家を出た。


外は肌寒く,コートも着ていないと震えてしまう。さらに真っ暗なので周りが見えない。



あなた「おぉっ……家遠くないけど、やっぱ暗いのは怖いわ……」



プルルルルルッ



あなた「っ!!………て、電話か。……日向くん?」



あなた「もしもし」


日向『わーっ、出てくれた!!日向だよーっ、久しぶりだな!!』



可愛い……そして元気。



あなた「今日は日向くんだったんですね」


日向『うん!!…てかさぁ、その敬語やめよーよ』


あなた「え」


日向『なんか壁張られてるみたいでやだ!俺らタメ語で話してんだから,あなたもタメで話せよー』


あなた「うん、わがっ……わかっ、た」


日向『かわい(笑)』




………え?




あなた「日向くん、今、」


日向『………忘れて』




宮城にいる彼は,きっと顔を真っ赤にしているのだろう。少し遠くから月島くんたちの冷やかすような声が聞こえる。


それにしても,今日は電話早かったな。いっつも寝る頃に電話くるのに。


そう言ったら,寝る前は迷惑だって思ってくれたらしく,気を遣っていたらしい。全然構わないのに。



あなた「日向くんは優しいね」


日向『えへへぇ』


影山『何ニヤついてんだ気持ち悪い』


日向『なんだとぉ!?』



影山くんの声も聞こえた……!



あなた「あのね、今まだ外にいるの。後でかけ直すから,切っても良い?」


日向『おー!!絶対だぞ!』



そこで、電話はプツッと切れてしまった。


周りに静寂が訪れる。



……………………寂しい。





あなた「……早く帰ろーっと」











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中間テストが1週間延びました!!!うがあああああ!!!




東京卍リベンジャーズのイヌピーの声優、榎木さんでしたね。大好き。


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