真夜中。喉が渇いて、ジュースを買いに廊下に出た。
寒いし怖いしカタカタと足が震える。
がたんっ。
あなた「ぎゃっ!!」
じ、自動販売機の方から音が…って、あれ?
日向くん?
あなた「日向く…」
日向「ひきゃうっ!!」
え、やだ何その驚き方可愛い。
日向「…って何だぁ、あなたかぁ」
あなた「びっくりさせちゃってごめんなさい…」
田中「おう、2人とも」
あなた&日向「「うわあっっ」」
田中「うるせえっ!驚かせてごめんな。日向がどっかに行くからさ、夢遊病かなって心配になってさ」
日向「お茶買いに来ただけっすよ」
日向「あ、あと…
知らない人、居るんですけど」
田中「へぇ…?そんなわけねえだろ。ここ使ってるの、俺たちだけ…」
日向「何かっ…こ、ども、」
田中「そんなの、見間違い、だろ。窓に映った自分じゃ…」
あなた「そっ、そうです…見間違いですっ、」
この状況が怖くて、あんなに嫌がっていたフードを被ってしまった。
…田中先輩の後ろに…
人影?
日向「う、うしろっ!!」
田中「ん?…う、」
3人「「「うわああああああああああっ!!!!」」」
??「んだよ、そんな大声出して」
え…?ゆ、ゆう、くん?
田中「んだよー、ただのノヤじゃねぇかよぉー」
何だぁ、ほっとした…。
っていうか…
いまのゆうくん、いつもと違う。そうか、髪型か。
いつもは上げてるけど、お風呂上がりだから下ろしてるんだ。
何か、カッコいい。
日向「西谷先輩…ちっちゃくなってる…」
ノヤっさん「ああん!?あなたよりはでけぇだろ!」
田中「プククっ、いつもは髪の毛で盛ってんのか」
その時、気づかなかった。
ゆうくんの後ろに、人影があったことに。
「君たちぃ、何してんn…」
4人「「「「ひぎゃああああああああああああああ」」」」
澤村「うるっせええええええ!さっさと寝ろやあああああああ!!」
ちなみに、その人影、旭さんでした。
幽霊とかじゃなくて本当に良かったと思うけど。
ここから1人で戻って1人で寝るのも心細い…。
うちはくいっと日向くんの袖を引っ張った。
日向「ん?どうしたのあなた…」
あなた「うちも、一緒に寝ていいですか……?」
日向くん、固まってる……。
やっぱり、嫌だったかな…。
あなた「ごめ、やっぱ1人で…」
日向「い、いいよ!おいで!」
日向くんと手を繋いで、うちは廊下を駆け抜けた。
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読んでくださりありがとうございました😊
おばけ、いなくて良かったですね(^_^)
あと、おまけで下に田中実況書いときます。
では、どうぞ。
田中side
あなた「うちも一緒に寝ていいですか…?」
ははっ、日向、固まってやがる。
そりゃそうだろうなぁ。
顔面偏差値高い、うさ耳フード被った女子にお願いされてんだもんなぁww
日向、がんばれ…!!
日向「い、いいよ!おいで!」
お!日向選手、この場を切り抜けたあああああっ!!
爆速で走ってゆきます日向選手!!
あなたが追いついておりません!!
…って、俺めっちゃ馬鹿げたことやってるし。
結論 田中はいい奴やねん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!