第78話

今日も平和である
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2021/03/15 22:00

〜部活〜 ←飛ばし過ぎ




清水「本当?良かった〜」


体育館内に入ると、真っ先に潔子さんの嬉しそうな声が聞こえた。


あなた「潔子さん、どうしたんですか?」


清水「あぁ、谷地さん、バレー部のマネージャーやってくれるって」


あなた「ほんと!?やったー!!」


仁花ちゃんにぎゅっと抱きつくと、彼女もためらいがちに抱きしめ返してくれた。


谷地「改めてよろしくお願いします!あなたちゃん!」


やだ、仁花ちゃんに名前呼ばれちゃった私うれちい()。


谷地「あのね、遠征の資金が足りないって聞いたから、募金活動してみようかなって思ってるの。さっき先生にも提案して許可もらってきたんだ。あなたちゃん、協力、してくれるかな…あ、嫌ならいいよ!ほんと、勝手なことしちゃって…」


あなた「ネガティブだなぁww良いよ!……本当に、ありがとう」


うちがそう言うと、仁花ちゃんはニパッと明るい笑顔を見せてくれた。



清水「準備するから、谷地さんもついてきてもらって良い?あなたちゃんには月島に言伝を頼んだんだけど…」


あなた「はい、聞きました」


清水「さすが月島。じゃ、行こっか」


あなた&谷地「「はいっ」」






〜相談室〜



あなた「潔子さん、このタオルそのバッグに入れて良いですか?」


清水「うん。あ、そのトーナメント表、そこのファイルに分けて入れてもらって良い?」


谷地「はいっ!」




準備は着々と進み、ある程度終えることができた。


清水「…これくらいかな。私先生に用があるから、2人で先に戻ってて」


あなた「はい」



潔子さんが部屋を出て行った後、うちらも体育館に歩き出した。


谷地「…あなたちゃん、あのね」


あなた「?」


谷地「私…ずっとお母さんにマネージャーやること拒否されてて。でも、日向が勇気をくれたから、『マネージャーになりたい』って、宣言できたの」


あなた「おー、さすが日向くん」


谷地「…あなたちゃんのおかげでもあるんだよ」


あなた「う、うち?」


谷地「うん。人付き合いとか苦手だったけど…あなたちゃんが明るく迎えてくれて、すごく嬉しかった!あなたちゃんは、男子バレー部に入ろうと思った一つのきっかけなの」


あなた「そっかぁ…照れるなぁ」


谷地「あと、月島くんにもね、『谷地さんが来てから、あなたがよく笑うようになった』って言われた!」


仁花ちゃんは、月島くんのちょっと下手な物真似をした。


あなた「そっかぁ、嬉しいなぁ…これからよろしくね、仁花ちゃん」


谷地「うんっ!」




体育館に戻ると、そこはほぼ戦場だった。


澤村「スガ!あなたを家に泊めたってどういうことだ!月島に聞いたぞ!」


西谷「スガさん!!そういうの良くないっすよ!!!」


山口「許せない……」


菅原「ちょっとストップストップ!!付き合ってないし何もしてないから!!ね、あなた!!」


あなた「え、?」



昨日の夜が思い浮かぶ。


菅原先輩の顔がゆっくり近づいてきて、柔らかい…唇、が頬に当たって__________。




あなた「……////」


田中「え、ガチ?」


澤村「スガ……?ちょっと来てもらおうか」


菅原「ちがっ、本当に何もしてないから!!」


西谷「…で、どうなんだ?あなた」



あなた「………ちゅー…」


月島「は?」



あなた「ほっぺに、ちゅーされた…ちょ、怒気が凄い!!怒らないで!?それだけだから!!」



男子高校生かも怪しい彼らのじゃれあいが始まった。






月島「あの時止めてればよかった……」

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