第114話

研磨くんの罰
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2021/05/22 02:31

研磨「あのね、俺は_____________ううん。やっぱ何でもない」





あなた「……えぇっ!?気になりますよ!」



研磨「言わない。今までの関係が崩れちゃう」


関係が、崩れる…?そんなに重大なことを、言わなくていいの?



研磨「ねぇ、あなた。敬語外して」


あなた「は、うん!でも何で?」


研磨「………もっと仲良くなりたいから」


それは本当に小さな声だったけど、うちの耳にははっきりと届いていて。


研磨くんが可愛すぎて、心臓がきゅうってなった。





研磨「……敬語で話したら、罰する」


あなた「ええ!?罰、だと!?」


何されるの!?罰金!?拷問!?まさかの処刑いぃぃ!?



研磨「…そういうのじゃないから」


あなた「じゃあ、あの、せめて内容を……」



口角が上がるのを抑えている研磨くんが可愛い。


こんな可愛いのに、あんなトスあげちゃうんだもんなぁ…すごい。




研磨「…戻る」


あなた「えぇ!?内容教えてもらっとらんよ!」


くおおっ、やっぱり敬語じゃないと出身地の方言出ちゃうんだよなぁ…。


と、悶えていると。



研磨「……いつか、ね」



その時振り返った研磨くんの大人びた顔が、すごく、かっこよくて______________。














黒尾「あ、おっかえりー。何話してたのー?」


研磨「言わない邪魔どいて」


黒尾「黒尾さん泣きそう」


月島「やっと帰ってきた。早く帰るよ」


あなた「あっ、はーい!研磨くん、じゃあね!お仕置きの内容、今度教えてよ!」



月島&黒尾「「お仕置きぃ〜!?!?」」



黒尾「何だそれ!!研磨お前、抜け駆けしすぎなんだよ!!」


研磨「うるさい…」


月島「いくら先輩でも許せません。プリンって呼びますよ」


研磨「それに至ってはほんとにやだ」





あの人たち、何の話してんだろ……?









研磨side



あまりにも素直に着いてくる彼女に、思わず本音が飛び出そうになった。





『好きだ』って_____________。




でも、これは言ったらだめ。



今までの関係が壊れてしまう。今が1番心地がいい関係なのに。



でも、彼女が誰かと話してたらイライラするし、へんな独占欲まで湧いてくる。



クロの気持ちなんてとっくに分かってる。



クロはいっぱい俺に、いろんなものをくれた。



だから今回は譲ってあげてもいいかな、なんて思ったりもする。




でもさ。












ゲーム以外にこんなに熱中してるのは、初めてなんだよ______________。











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読んでくださりありがとうございました!


次は、ツッキーとクロのプチ男子会も覗いてみましょう(チラッ。

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