月島side
僕はキョトン顔の彼女を置いて、いつもと違う道を歩いた。
どんどん早足になる。
どんどん、気持ちが早くなっていく。
なんで?
なんでだ。
どこで僕は、こんなにおかしくなったのだろうか。
いつもニコニコ顔のあなた。
彼女の笑顔を見ていると、どうしようもない気持ちになる。
これが何か分からない。
…………ふりをしていた。
本当は、ずっと前から気づいていたのかもしれない。
いつからとか、そんなのわからない。
気づいたら____________。
この気持ちを自覚したのは、多分あの合宿の時だろう。
話によると、勇敢に男に立ち向かったらしいあなた。
でも本当はすごく怖がっていた。
人を守るために、彼女は身体を張った。
自分が弱いことに気付かずに。
人のことなんかどうでもよかったのに。
どうなろうと知らないのに。
僕は、強いフリをする彼女を
___________________どうしようもなく、守りたいと思った。
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読んでくださりありがとうございました😊
短くてすみません!
月島くんバージョンも書きたくて、つい…。
私自身、自分で書きながらキャーキャー言うてますw
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!