数日後。
月島「置いてくよ」
あなた「すみません、今日は衣装作りをしてから帰るので……」
月島「そ。じゃあ先帰る」
山口「ばいばい、あなたちゃん」
あなた「ばいばーい」
生憎今日は衣装班はうち以外用事があるみたいで,教室にはうち1人が残っていた。
外もだいぶ暗くなってきたし,もうすぐ冬に入るのかぁ………。
マフラーそろそろ買い替えようかな。クリスマス、誰と過ごそう?
そんなことを考えながら衣装の細かい装飾をチクチク縫っていると、教室のドアがガラガラと開く音がした。
あなた「ひえっ………菅原先輩?そっか、今日部活ないのか……って、なんでここに?」
菅原「へへーん、手伝いに来たんだよー」
手伝い?
菅原先輩はニコニコしながら入ってくると,月島くんの席……うちの隣の席に座った。
菅原「コレ縫えば良いの?これとこれの二つ?」
あなた「あ、はい………って、ほんとに手伝ってくれるんだ。ありがとうございます」
菅原「おっかまいなくー」
菅原先輩は手先が器用なようで,うちよりも早くそれを終わらせていく。
あの時。
先輩の手を,潔子さんが握った時。
『結婚は待ってくだサイ!!』
『そんなの分かんないだろー!』
菅原先輩は、本当は潔子さんのことが好きだと思う。
うちのことを好きと言ってくれたけど、本当は_______________。
あなた「……先輩、潔子さんのこと好きなんですね!ふふっ」
菅原「……へ?どういうこと?」
うちはからかうように、立ち上がって彼の座る席の机の横でしゃがみ込んだ。
あなた「だって結婚の話なんて持ち出しちゃったりして。そうならそうと言ってくれれば_____」
へらへらと笑いながら続ける。
本当は、胸が痛かった。
なんでかなんて分からないけど,良い気持ちにはなれない。
菅原「?あー、そんなことも言ってたなー」
うん………言ってた。
菅原「ねぇあなた、………もしかしてさぁ、
ヤキモチ、妬いてる?」
あなた「…………」
うん。
小さく頷くと,菅原先輩は「可愛すぎだろぉ〜!!」とうちの頬を片手でむぎゅっとつかんだ。
あなた「ん」
菅原「それとこれとは違うって。俺はあなたのこと、大好きだよ!」
くっそぉ〜///
………やられっぱなしだ。
菅原「だから今手伝ってるのは、ヤキモチ妬かせたお詫びなの。ごめんね」
あなた「……」
そう言った先輩の顔が笑っていたから。
先輩が優しすぎるから。
自分は、先輩の優しさに甘えてしまうの。
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こんにちはああああっ!!!
今日東京リベンジャーズの映画観てきました!!!
吉沢亮の萌え袖死ぬかとおもた。
あと皆さんに聞きたい。
………あれってR指定入れなくて大丈夫なんですか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!