さて、前回は、皆で水遊びをしてあなたちゃんがびしょ濡れになり、研磨にジャージを借りるというお話でした!
音駒のジャージ着て帰ってきたあなたちゃんを見たとき、両校の反応はどうだったのでしょうか…。
〈烏野編〉
あなた「すみません!遅くなりました…!」
日向「さーせーんっ!!!」
澤村「あぁ、まあ試合はまだないから良いんだが…何でそんなに濡れてるんだ?言ってみろ?」
キャプテンは相変わらず笑顔だが、目は笑ってなかった。
あなた「あの、水遊びしてました…」
日向「すんません…ホント…」
澤村「…まぁ、今日は暑いからなぁ。今回は!!許すとする」
日向「あざーっす!」
菅原「ってかあなた、何で音駒のジャージ抱えてんの?ずっとその状態だし」
あなた「あー…あはは。水遊びしてたら、透けちゃいまして…」
菅原「はぁ…」
縁下「世話の焼ける後輩だな」
クスクスと笑われ、かあっと顔が熱くなる。
あなた「た、楽しそうだったんですよ!皆さんもしますか!?」
澤村「するかバカ。あと10分で他校の試合始まるんだぞ」
あなた「えーっ、ホントですか!?早く見なきゃ!日向くん、行こ!」
菅原「ちょちょちょ、ジャージ落としちゃダメ!」
あなた「ああっ、そうだった!ありがとうございまーす!」
菅原「……相変わらず騒がしいけど、これがまた楽しいんだよなぁ」
澤村「否定できないのが辛い」
〈音駒編〉 主がナレーションします
黒尾「研磨ぁ、ジャージどこやったんだ?」
研磨「あ…あなたに貸した」
黒尾「へー」
夜久「何でだ?研磨が人に物を貸すなんて珍しい」
研磨「リエーフと翔陽と水遊びしてた…それで、シャツが透けてたから…」
夜久「透けっ…!」
やっくんはパッと頭を押さえ、顔を真っ赤にしている。
うん、可愛い。
君本当に3年生ですかって感じだよね。
黒尾「へぇ〜、イタズラでもしてこようかな」
研磨「クロのイタズラとか嫌な予感しかしないからやめて」
黒尾「へいへい」
ちぇ、とクロは舌打ちをし、小声でいつものセリフの練習を始めた。
黒尾「俺たちは血液だ。滞りなく流れろ…アレ?次は?」
研磨「酸素を回せ。それいつも練習してるよね?そろそろ覚えたら?」
黒尾「めっちゃかっけー決め台詞で噛んだら恥ずかしいだろうが」
研磨「くっ…w」
灰羽「笑った…!!」
研磨「リエーフうるさい」
灰羽「俺に対して酷いっ!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。