〜試合割愛〜
え?二口先輩?
お腹を押さえてどっかにいっちゃったよっ☆
第二セットは、現在24対23で一点烏野がリードしている。
セットポイントだ。
あと一点。あと一点…!
……って!
あなた「またかああああああっ」
こういう時に限って及川さんの殺人サーブ!!
あの人懐っこかった瞳は鋭く尖り、相当集中している様子だ。
その表情に、悪寒さえ感じてしまう。
彼は空中にボールを投げて走り出した。
バシィィィンッ!!!
あなた「っ…!」
凄い音だった。
澤村「西谷ぁ!!」
凄い速さで烏野コートに飛んできたボールは、地面に落ちる寸前でゆうくんが拾った。
しかしそれはそのまま相手コートへ。
及川さんは綺麗にトスをあげる。
12番…いや、違う。
岩泉さんだ。
あなた「ブロックためて!」
うちが指示を出すことに、意味はなかった。
影山くんは既にそれを読み取り、月島くんのユニフォームを『まだ飛ぶな』と掴んでいた。
影山くんと月島くんのブロックは、ボールを阻み___________
ボールは、コートに落ちた。
あなた「え…?」
ピーーー!!
あなた「とっ…た…」
全員「「っしゃあああああああ!!!」」
両手でグッとガッツポーズをする。
第二セットは取ることができた。
あと1セットとれば、もう一つ上に進める!
負けるな、烏野!
〜試合割愛〜 何回も割愛すみません(^_^;)
烏野vs青葉城西 17対19で、青城がリード中。
ここから盛り上げるのは難しい…と思ったその時。
嶋田「あっ、」
あなた「え?…え!?」
10番のカードを持った山口くん。
嶋田「たっ…忠が、ピンチサーバー!?」
嶋田さんはしゃがみ込み、わしゃわしゃと頭を掻き回す。
嶋田「繋心何考えてんだぁっ!!」
あなた「落ち着いてください嶋田さんっ…!」
でも…山口くん、なんかビクビクしてる!!
めっちゃビビってる!!
大丈夫なの、あれっ!!
あなた「山口くん、頑張れぇ…!」
彼の不安が伝わってきたのか、声が震える。
山口くんはコートに入った瞬間、その場に立ち尽くした。
余計緊張してるのかな。
ぴょこんぴょこんとアホ毛が震えてますが、大丈夫ですか。
菅原「ヘェーイ、山口ぃー!」
…!!
「「一本ナイッサー!」」
片足をあげ、ビシッと人差し指を出す先輩方。
あなた「…ふふっ」
素敵な先輩だなぁ…。
山口くんも決心したようにボールを受け取った。
応援してるよ。
頑張れ、烏野の切り札くん…!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!