第103話

匂い?
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2021/05/22 02:31

東京遠征3日目。


次の日、起きたらそこはうちらマネージャーの部屋だった。


誰かが、運んでくれたのかな…お礼言わなきゃな。


そう思いながら、日焼け防止の長袖のジャージを着て外に出る。



食堂では、ご飯を食べるために殆どの学校の人が集まっていた。


白福「あ、あなたちゃんおはー。一緒にご飯よそおー!」


あなた「おはようございます!やります!」








ペナルティの坂道ダッシュ。


皆、そのキツすぎるペナルティにバテつつあるようだ。


ペナルティを終えた皆にマネージャー3人でドリンクを配る。


あなた「お疲れ様です」


影山「あざす。なぁ、タオルあるか?」


あなた「ありますよ。はい」


影山「…なんか、今日のやついい匂いがする」


あなた「タオルですか?」


日向「ホントだ!めっちゃ好きこれ!!」


あなた「良かったです。その香り、気分がサッパリするのでオススメですよ。あと、リラックス効果もあるので、試合中とかの場合緊張も少しだけ和らぐと思います」


谷地「本当だ…すごくいい匂い。あなたちゃんが洗濯したの?」


あなた「うん。最近ある男の子(国見)に教えてもらったから、試してみたの」


清水「へぇ〜、すごい。でも私はあなたちゃんの匂いも好きかな」


あなた「へ、うちの、?」


清水「うん。落ち着く。女の子だーって感じ」


ポニーテールから落ちた髪の毛をスッとかきあげる潔子さんから、ふわりと花の香りがした。


あなた「潔子さんもですね。仁花ちゃんは…」


谷地「へっ、私はいいよっ!ぎゃっ!」


仁花ちゃんをぎゅっと抱きしめると、なんだか可愛らしい、甘い匂いがした。


あなた「仁花ちゃんは優しい匂いだね。このまま寝たい」


谷地「まだ練習あってるよ!?」


オタオタと落ち着かない仁花ちゃん。


そして、その隣では……相変わらずそっぽを向いた、影山くんと日向くん。


まだ仲直りはしていないようだ。


日向くんと影山くん。


月島くんと山口くん。



こんがらがった糸は、いつになったら解けるのかな___________。











〜試合割愛〜



最近、段々と皆変わってきている気がする。


ぼろぼろだった点差も縮まってきているし、ミスもだいぶ減ってきている。





しかし……日向くんと影山くんの速攻は、やはりうまく行かない。


ほらまた、仁花ちゃんの隣をボールが通った。





この合宿中に、新しい速攻を決めることはできるのでだろうか_________。








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