ーあなたと出会う当日ー
今日はいよいよあなたちゃんに会えるんだ。不安のある反面で俺はワクワクしてた。テオくんに写真を見せてもらったんだけど、可愛かった/////
(大事なのは中身だけどねっ!!)
ー数分後ー
といつもの聞き慣れた声が聞こえた。その声の主は…
やっぱり、テオくんだ。
『ちょっと!!テオくん声がデカいよ!!』
俺が言おうとした時その言葉を先に言った人がいたんだ。それがあなた。
あなたは写真のまんま可愛かった、見た目だけじゃない。少し緊張してるのかあんまり目を合わせくれなくて俺が
目を見たらすぐ逸らすその仕草・中身
まで……はぁ、(´Д`)
こんな可愛い子が俺の彼女だったら
どれだけ幸せな事か。なんて事を
考えてたら俺は2人より先にどんどん進んでいた。その事に気付かないで進んでいると、
と驚かす声が聞こえたので俺はつい
と驚いてしまった。そしたらあなたが
と笑っていて、
その横でテオくんもゲラゲラ笑っていた。
いつもなら恥ずかしくなって言い返す。けど今日はそんな事はどうでも良かったんだ…
横を見るといつもニコッと愛想の
いい笑顔であなたが立っている。
そんな毎日が見たいと、
君の笑顔の素が俺になれたらと。
今思えばその時から既に俺はゾッコンだったんだ…。その時はまだそこまでだと気づいてかなかっただけで。
そう確信したのはある日
テオくんとあなたがスカイハウスで
楽しそうに喋ってるのを見た時だった。
今までならどんな可愛い子とテオくんが喋ってても「いいなぁ、女の子と話せて」くらいしか思わなかった。今だってそう。
けどあなたの場合は違った。
あなたがあの愛想のいい笑顔でテオくんに笑う度に俺はまるで鋭い何かが突き刺さってるみたいに鈍くズキンッと胸がいたんだ…。
心の中で何度そう叫んだか…
でも心の中でそう叫べば叫ぶほど哀しく
なって涙が出てくる…
「俺…ダメダメだなぁ〜…。こんなんであなたに振り向いて欲しいなんて、笑いかけて欲しいだなんて、ホント俺…馬鹿みたい」って…。
ーその日の夜ー
テオくんとのLINE画面を開くと…
バレてる
ギクッ
そこまで気付いてたんだ…
もし振られたら…?そんな事はもう考えない様にした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!